メルマガ配信は、リードナーチャリング(顧客育成)の有効手段として知られているため、多くの企業が取り組んでいます。
しかし、「メルマガ配信しても開封してもらえない…」と悩む担当者も少なくありません。また、メルマガの開封率はどれくらいあれば成功なのか気になっている担当者もいるのではないでしょうか?
今回はメルマガの開封率の平均値について詳しく解説します。メルマガの開封率の測定補法や計算方法、、メルマガの開封率を上げる方法までわかりやすく解説します。ぜひ参考にしてみてください。
メルマガの開封率とは
メルマガ(メールマガジン)は、自社の商品やサービスに対して資料請求をした人、会員登録をした人に対して行う顧客育成施策のひとつです。有益な情報を適切なタイミングで配信し、接点を持ち続けるという目的があります。
メルマガ開封率とは、一斉送信したメルマガを受け取った読者のうち、メールを開封した人の割合です。メルマガ開封率は、下記の計算式で算出できます。
メルマガ開封率=(メールを開封された件数÷メールを配信した件数)×100 |
メール配信した件数には、メールアドレスの不備などで届かなかったメールは含まれません。
メルマガ配信についてPDCAを回して改善していくためには、メルマガ開封率のデータが必要不可欠です。そのため、メルマガ配信を強化したい方は、メルマガ開封率の測定方法について知っておくようにしましょう。
メルマガの開封率の測定方法
メルマガの開封率を測定するには「アクセス解析ツールを使う」「メルマガ配信ツールを使う」の2通りの方法があります。それぞれの測定方法について解説します。
アクセス解析ツールを使って開封率を測定
アクセス解析ツールを使用してメルマガ開封率を測定すれば、メルマガから流入したWebサイト上でのユーザー行動まで検証できます。
そのため、メルマガ配信をして、流入先であるWebサイト上のユーザー行動まで分析したい場合は、アクセス解析ツールを使用した方が良いです。代表的なアクセス解析ツールとして「Googleアナリティクス」があります。
■アクセス解析ツール
Google アナリティクス | Google社が提供する無料アクセス解析ツール Webサイト上のユーザー行動の測定・分析が行える |
◎パラメータの設定とhtmlメール配信が必要
メルマガの開封率をGoogleアナリティクスで測定するには、htmlメールにトラッキング用のパラメータを埋め込む必要があります。受信者がメールを開封すると、パラメータがサーバーに送信され開封の日時を記録します。
パラメーターの作成はHit Builderというツールで簡単に作成できますが、英文サイトなので注意が必要です。Googleアナリティクスに関する知識、htmlメールに関する知識も必要になります。
メルマガ配信ツールを使って開封率を測定
メルマガ配信ツールを使用してメルマガ開封率を測定すれば、日別や時間別のメール開封率が簡単に検証できます。
何時頃に誰がメールを開封したかまでデータ収集できるため、顧客1人ひとりにアプローチするための施策を立案したい方におすすめの測定方法です。
代表的なメルマガ配信ツールには「Senses」「blastmail」「配配メール」「オレンジメール」などがあります。各ツールで機能は異なるため、要望に見合うものを選びましょう。
■メルマガ配信ツール
Senses | 登録メールアドレス数による従量課金制のメルマガ配信ツール 複雑なHTMLメールもドラッグ&ドロップで作成できる |
blastmail | 業界トップクラスのシェアメルマガ配信ツール 豊富なテンプレートを備えているため、簡単にメルマガが作成できる |
配配メール | ステップメールやOne to Oneメールなどの施策を得意とするメルマガ配信ツール 配信結果を細かく分析できてメルマガ開封率を上げていける |
オレンジメール | 6か月間限定で無料で利用できるメルマガ配信ツール 操作方法がシンプルで誰でも簡単にメールが送れる |
アクセス解析ツールとメルマガ配信ツールを比較
2つのメルマガ開封率の測定方法を比較したものが、以下の通りです。
アクセス解析ツール | メルマガ配信ツール |
・メルマガ開封率 ・メルマガのクリック率 ・メルマガ上でのコンバージョン数 ・流入先でのユーザー行動 ・流入先のコンバージョン数 | ・メルマガ開封率 ・メルマガ内URLのクリック率 ・メルマガ上でのコンバージョン数 ・メルマガの開封者 ・メルマガの開封事項 |
それぞれのツールで取得できるデータは異なります。
アクセス解析ツールGoogleアナリティクスは無料で利用できますが、前述の通り、タグやhtmkメールに関する知識が必要になります。
メルマガの改善をしたい、ユーザー行動を詳細に分析したい場合は、両方のツールを活用すると良いでしょう。
メルマガの開封率の平均値
Constant Contact Incの独自調査によると、メルマガ開封率の平均値は36.80%となっています。また、サービス別のメルマガ開封率とクリック率の平均値は以下の通りです。
事業 | 開封率 | クリック率 |
---|---|---|
ビジネスサポートサービス | 31.75% | 2.50% |
保育サービス | 48.83% | 2.16% |
コンサルティング | 30.46% | 1.88% |
飲食 | 38.58% | 0.98% |
教育 | 40.91% | 2.41% |
信仰に基づく組織 | 46.28% | 2.76% |
社会サービス (行政、養子縁組、ペットケア、介護など) | 43.08% | 2.58% |
金融サービス | 31.71% | 1.45% |
医療 | 36.66% | 1.19% |
住宅および建築サービス | 40.07% | 1.93% |
アーティスト | 40.66% | 2.13% |
法律サービス | 32.12% | 2.39% |
製造・流通 | 30.08% | 2.01% |
非営利会員組織 | 42.16% | 2.75% |
非営利サービス | 41.47% | 2.29% |
パーソナルケア サービス | 36.43% | 1.27% |
不動産 | 34.91% | 1.33% |
レクリエーション、スポーツ、エンターテイメント | 42.21% | 1.28% |
修理と点検 | 29.72% | 0.84% |
小売 | 33.57% | 1.11% |
ITサービス | 21.25% | 3.22% |
輸送サービス | 35.22% | 1.05% |
旅行・観光 | 39.03% | 1.38% |
メルマガ配信が上手くいっているか判断基準にできるため、ぜひ、同業界の平均値と比較してみてください。
メルマガの開封率を上げる方法
メルマガ開封率を測定して平均値と比較した結果、数値が低い場合は改善していかなければいけません。どのようにメルマガ開封率を上げていけば良いのでしょうか?ここでは、メルマガの開封率を上げる方法をご紹介します。
訴求力のあるタイトルを付ける
メルマガ開封率を上げるために必要なのがタイトル(件名)です。
その理由は、メールボックスに並んだメールを見て、開封するかどうかはタイトル(件名)を見て判断されるためです。
大量のメールを受信している方は、興味が湧くタイトルのメールのみ開封します。興味が湧かなければメールが開封されることはありません。
[訴求力のあるタイトルの付け方]
- 件名で本文の内容が分かる
- 重要なワードが冒頭にある
- 読者にとってメリットが感じられる内容にする
- 読者に緊急性を示す
セグメント配信を行う
メルマガ開封率を上げたい場合は、セグメント配信も効果的です。
セグメント配信とは、メルマガに登録されている顧客を一定の基準で分類して、セグメントした顧客に適したメールを配信することをいいます。
セグメント配信を行えば「自分に有益な情報だ」と思ってもらいやすくなり、メール開封率を上げていけます。セグメントの例を以下に記載しておくため、参考にしてみてください。
[セグメントの例]
- 年齢
- 性別
- 住所
- 商品の購入頻度
- 会員登録の有無
- 資料ダウンロードの有無
開封される時間帯にメール配信する
メルマガ開封率を上げたい場合は、メール配信の時間帯にも気を配りましょう。
その理由は、相手がPCやスマホを操作している時間にメルマガ配信しなければ、メールボックス内に埋もれてしまうためです。そのため、ターゲットの顧客が見ている時間帯にメールを送るようにしましょう。
インバウンドマーケティングツールを提供するGetRespose社の独自調査では、以下の時間帯がメルマガ配信に最適だと述べられています。
[メルマガ配信の最適な時間帯]
会社員 | 7時~9時 12時~14時 21~23時 |
主婦(主夫) | 13時~15時 22時~23時 |
学生 | 21時~23時 |
高齢者 | 6時~9時 |
法人 | 9時~11時 13時~14時 16時~18時 |
まとめ
今回はメルマガ開封率について説明しました。メルマガ開封率を測定して、業界的に結果を出せているかを把握し、結果が出せていない場合は改善していく必要があります。
メール開封率を上げるための工夫を丁寧に行っていけば、メルマガ開封率は上がっていきます。ぜひ、これを機会にメルマガ配信のやり方を見直してみてください。
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