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猫ミームの著作権って大丈夫?ビジネス利用のリスクと落とし穴について解説

TikTokやYouTubeショートなどのSNSで大流行している「猫ミーム」

かわいい猫がコミカルに動くので、ついつい時間を忘れて見てしまう方も多いです。中毒性の高い音楽も話題になっていますよね。

この猫ミームをメルマガや LP/ランディングページ 、SNS投稿に活用したいと思ったとき、気になるのは著作権です。 コンプライアンス の徹底はもちろん、社会的なルールやマナーを守ることも企業として必須の姿勢です。

今回は猫ミームのビジネス利用と著作権について解説していきたいと思います。

猫ミームとは?

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猫ミームの「ミーム」とは、英語で「meme」と表記します。もともとは文化や習慣が人から人に伝わって広がることを表現する言葉でした。

近年では、インターネット上で拡散されたおもしろい画像や動画、文章など、いわゆる「ネタ」のようなものをインターネット・ミーム、略してネット・ミームミームと呼ぶようになりました。

「宇宙猫」「塩振りおじさん(ソルトベイ)」なども流行しましたよね。

いま流行っている「猫ミーム」はSNSでバズった猫のおもしろ動画を切り取って、コメントや音楽をつけて作った動画のことを言います。日常生活のあるあるネタや不幸な出来事をユニークに再現した動画がバズりやすいようです。

猫ミームの作り方

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実は猫ミームはスマホで簡単に作ることができます。手順としては以下の通りです。

1.動画編集アプリをインストールする

CapCutなどの動画編集アプリをインストールします。

2.猫ミームの素材を用意する

猫ミームの素材はインターネット上でダウンロードします。YouTubeTikTok「猫ミーム素材」と検索すると、背景削除済み、音楽付きの素材が見つかります。

猫ミーム素材の背景削除が必要な場合は、CapCutで背景を消すことができます。

3.背景画像を用意する

背景画像を用意します。自分で撮影した画像、もしくは「みんちりえ」「ぱくたそ」などのフリー素材サイトから探してダウンロードします。

4.動画を編集する

猫ミーム動画と背景画像の合成やコメントをつける編集もCapCutで簡単にできます。

capcut

CapCutは基本的に商用利用(企業アカウントでのSNS投稿も含む)ができず、Webブラウザ版の「CapCut for Bussiness」で作成した動画のみ商用利用が可能です。

ただし、テンプレート、スタンプ、写真、動画、テキスト、フォントなどの素材は「商用フィルタ」で絞り込んでヒットしたもののみに制限されます。

ただし、オーディオ(音楽、サウンドエフェクト)は商用利用化の素材で作っても、CapCut、TikTok、TikT for Bussinessでのみ使用可能です。他のSNSにはアップロードできません。

猫ミーム素材の著作権は?

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猫ミームを作るのは難しくありませんが、やはり著作権が気になります。

猫ミームの元ネタになった動画背景画像音楽には著作権があります。他人の著作物を勝手に使用したり、改変したりすると著作権を侵害することになります。

参考:著作権法

動画の元ネタには著作権がある

猫ミームの元ネタは誰かがSNSに投稿した動画です。SNSに投稿された動画も著作権法で保護される著作物になり、動画の著作権は撮影者にあります。

そのため、著作権者の許可なく使用したり、加工して公開すると法的なリスクや罰金の対象となることがあります。

上記の「2.猫ミームの素材を用意する」で紹介したように、誰かが加工して「ご自由にお使いください」と公開している猫ミーム素材があったとしても、著作権は元動画の撮影者にあります。この点は特に注意しましょう。

Happy Cat
うるさいやぎとハァ?キャット

ベロベロベロベロ! ハァ?という音声も別の動画からコピーしてきたもののようですね…

怒っている猫と反省している猫
@guangdang005

你真的不打算起床喂我吗? #cat #kitten #cute

♬ original sound – GuangDang
EDMを踊る猫

真顔でEDM(エレクトロニック・ダンス・ミュージック)を踊る猫の音楽は音源は「Ben 10」というアメリカのアニメのオープニング曲の「Ben 10 Remixxx」をLê Bảoさんというインフルエンサーがリミックスしたもののようです。

背景画像にも著作権がある

背景画像にも著作権があります。インターネットで検索してヒットした画像を勝手に使うことはできません。必ず自分で撮影・作成した画像かフリー素材を使うようにします。

企業が利用する場合は、フリー素材サイトの規約をよく確認し、クレジット表記の有無、商用利用の可否などのルールを守った上で利用しましょう。

もちろん音楽にも著作権がある

猫ミームとよくいっしょに使われている中毒性の高い音楽にも、もちろん著作権があります。

例えば「チピチピチャパチャパ♪」はチリの女性歌手クリステル・ロドリゲスさん(当時5歳)が2003年にリリースした「Dubidubidu」という楽曲が元ネタです。

子猫が飛び跳ねる「ハッピーハッピーハッピー♪」という曲もYouTubeの子供向けチャンネルSuper Simple Songsの「My Happy Song」という楽曲が元ネタです。楽曲のなかで「Let’s try a high voice.」というセリフの後、おなじみの高音の歌が流れます。

猫がダンスをする「ヘイヘイユーユー♪」はアヴリル・ラヴィーンさんが2007年にリリースした「Girlfriend」ですね。

猫ミームのビジネス利用についてまとめ

現在までに「猫ミーム」に関する訴訟などのトラブルは起こっていません(撮影者が#memeとして公開している、楽曲のリミックスが可能なケースもある)が、商用目的での猫ミーム使用、収益化は認められなくなる可能性があります。

企業としては、猫ミームを使ってプロモーションを行う、SNS投稿をするのは控えてリスクを避けたほうが良いでしょう。

とはいえ、会社紹介や商品紹介を猫ミームで行うというアイデアはとてもすばらしいです。企業が猫ミーム動画を作るなら、自分で撮影したもの、もしくはフリー素材として提供されている猫の動画を利用して、完全オリジナルのコンテンツを作るのがおすすめです。

コメダ珈琲の例

@komedascoffee

コメダも流行りに乗りたくてコメダミーム作ってみた🐱 どの猫の真似してるか当ててみて👀✨ ※猫の音声は全て社員の肉声で作成しています😇 #猫ミーム #猫マニ #自分ミーム #社会人の日常 #猫ミーム日常 #コメダミーム #コメダ社員の日常 #あるある #猫ミーム作ってる人と繋がりたい #猫の日

♬ オリジナル楽曲 – コメダ珈琲店【公式】 – コメダ珈琲店【公式】

音楽や効果音のフリー素材サイトもあるので、利用規約を確認し、商用利用が許可されているかをチェックして利用しましょう。

ビジネスで猫のミームを使用する際のリスクと落とし穴を理解することで、法的な問題を避けることができます。猫ミームのアイデアを活かす企画の参考になれば幸いです。

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Akala Note編集部


右も左もわからないままIT企業に入社。研修でテレアポ、テレマーケティングのおもしろさにはまり、インサイドセールス部門に配属を希望。法人営業、マーケティング部門も経験し、いまでは新人研修も担当する。BtoB営業・マーケティングのオールラウンダーをめざして奮闘中!

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