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秘書検定は何級から役に立つ?難易度や合格率、受験するメリットについて解説

仕事でスキルアップをしたい、ビジネスマナーを身につけたいと思ったら資格取得がおすすめです。

ネット検索をしてみると、圧倒的な認知度を誇る秘書検定が目に止まることが多いです。この秘書検定に合格すると、どのようなメリットがあるのでしょうか? どの程度の難易度なのでしょうか?

今回は秘書検定を受験するメリットや難易度について詳しく解説します。

秘書検定ってどんな資格?

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秘書検定とは、公益財団法人実務技能検定協会が運営しているビジネス検定です。3級・2級・準1級・1級があります。

検定に合格すれば、社会人に求められるビジネスマナーや一般常識があることを証明できます。認知度が高く、企業からも高評価の資格のため、就職活動を控えた学生に人気がある検定です。

また、冠婚葬祭や来客対応、ビジネス文書の作成など知っておくと役立つ知識が習得できる ため、社会人の方からも人気があります。

秘書検定は何の役に立つ?秘書検定を受けるメリット

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秘書検定について説明しましたが「検定に合格するとどのようなメリットがあるの?」と疑問に感じている方もいるでしょう。そのような疑問を持っている方のために、秘書検定を受けるメリットをご紹介します。 

社会人として当たり前のマナーを身に着けられる

秘書検定では社会人として知っていて当たり前のマナーや一般常識をはじめ、素敵な人間力を育めます。職場では状況に合わせた応対が必要です。例えば、お客様や上司、先輩、後輩によって応対の仕方を変えなければいけません。

マナー・接遇を身に着けておけば周囲から信頼されるようになり、社会人として好印象を与えられます。

就職活動や転職活動が有利になる

秘書検定に合格すれば、社会人マナーや一般常識があることを証明できるため、就職活動や転職活動が有利に進められます。

日本の資格検定「就職に役立つ資格・検定ランキングTOP30」で秘書検定は10位にランクインしています。

企業では新入社員や第二新卒を採用した後に、社会人の基礎を学ぶマナー研修が実施されることが多いですが、ビジネスマナーがある学生、第二新卒を求めているのです。

そのため、秘書検定に合格したことを就職活動や転職活動でアピールすれば内定が得られやすくなります。 

秘書検定の内容を日常生活で役立てられる

秘書検定では、スケジュール管理や来客対応、冠婚葬祭などの幅広い分野の問題が出題されます。検定の内容は知っておくと日常生活でも役立つものが多いです。

例えば、身近な人が亡くなったときに葬儀に参列するマナーを知っておかなければ恥をかいてしまいます。秘書検定でマナーを身につけておけば、このような悩みを抱えずに済みます。

秘書検定の難易度や合格率は?

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さまざまなメリットがある秘書検定ですが「合格難易度はどれぐらいなのだろう?」と疑問に感じた方もいるでしょう。そのような方向けに秘書検定の難易度をご紹介します。

秘書検定3級

秘書検定3級では、社会人マナーや一般常識が問われます。上司や先輩たちが効率よく仕事をこなすために、どのようなことに気を利かせる必要があるのかが問題として出題されます。

秘書の技能面では「ビジネス文書の作成」「スケジュール管理」「来客対応」「冠婚葬祭」などの基礎が出題されますが、テキストをしっかりと勉強しておけば合格は可能です。

1度の試験で約1万人が受験しており、秘書検定3級の合格率は62.6%(※2022年11月度)となっています。就職活動を控えている高校生も多く受験しています。

秘書検定3級の試験内容

必要とされる資質上司の携帯電話の番号を聞かれたときの対応方法
職務知識無言電話への対応の仕方
一般知識ビジネス用語と意味の正しい組み合わせ
マナー・接遇正しい言葉遣いについて
技能適切なメールの件名について

※上記は過去問で、試験の度に試験問題は変わります。

秘書検定2級 

秘書検定2級でも社会人マナーや一般常識を中心に問題が出題されます。3級より難易度が上がり、「接客用語が使えるか?」「報告や説明が行えるか?」「社外文書が作成できるか?」が問われます。

また、上司や先輩たちが効率よく仕事をこなすために、どの業務を優先して行うべきかなど考えられなければ合格できません。新入社員や就職活動を有利に進めたい大学生が多く受験しています。

1度の試験で約1.4万人が受験しており、秘書検定2級の合格率は57.6%(※2022年11月度)です。試験に合格するために、しっかりとテキストで勉強しておきましょう。 

秘書検定2級の試験内容

必要とされる資質取引先からの苦情の対応
職務知識電子メールの適切な使い方
一般知識正しい用語の説明
マナー・接遇祝儀袋の上書きの仕方
技能時候のあいさつ

※上記は過去問で、試験の度に試験問題は変わります。

秘書検定準1級

秘書検定準1級は、試験内容が一次試験と二次試験に分かれます。一次試験は筆記試験で、上司や先輩からアドバイスを求められたときの判断力や対応力が求められます。

二次試験では3人1組の面接試験が行われ、「挨拶」「報告」「状況対応」をこなさなければいけません。人柄や表現力なども問われるようになるため、大学生や社会人が受験しています。

1度の試験で約3,000人が受験しており、秘書検定準1級の合格率は41.6%(※2022年11月度)です。難易度は上がりますが、就職活動を有利に進められることができます。

秘書検定準1級の試験内容

必要とされる資質上司の帰社予定が変わったときに行うべきこと
職務知識取引先への挨拶回りの仕方
一般知識正しい用語の説明
マナー・接遇顔は覚えていても名前を思い出せない相手に対する対応方法
技能社交文書で使われる慣用表現

※上記は過去問で、試験の度に試験問題は変わります。

秘書検定1級

秘書検定1級も、一次試験と二次試験に分かれます。一次試験は筆記試験で上級秘書に求められる知識が問われます。上司をサポートするための多面的な思考力が求められます。 

二次試験では3人1組の面接試験が行われて「報告」「応対」に関する質疑応答をしなければいけません。難易度は高く、知識と技能の両方を身に着けなければ、合格は難しくなります。

1度の試験で約700人が受験しており、秘書検定1級の合格率は25.4%(※2022年11月度)となっています。 

秘書検定1級の試験内容

必要とされる資質上司の機嫌が悪いときの対処方法
職務知識上司の急な出張への対応
一般知識ビジネス用語の説明
マナー・接遇忙しい時の誘いの断り方
技能上司の行動がスケジュール通りにいかないときの対処方法

※上記は過去問で、試験の度に試験問題は変わります。

2023年の秘書検定の日程

秘書検定は年3回行われます。2023年度の秘書検定の日程は以下の通りです。

試験日受付期間
第130回2023年6月18日(日)2023年4月6日(木)~5月16日(火)
第131回2023年11月12日(日)2023年9月4日(月)~10月10日(火)
第132回2024年2月11日(日)2023年12月4日(月)~2024年1月16日(火)

※第132回は2級、3級のみの実施となります。

秘書検定は何級から受けるべき?

秘書検定は3級から履歴書に書くことのできる資格です。ただし、高く評価されるのは2級以上というケースが多いです。就活や転職で実力をアピールするなら2級の取得をめざしましょう。

秘書検定は何級から受験してもOKなので、いきなり2級を受験することもできます。

3級と2級の難易度を比べると、2級のほうがより実践的という違いがありますが、重複している箇所もあります。就活を始める大学生や社会人経験のある方なら、いきなり2級を受験するのがおすすめです。

2級・3級のダブル受験も可能なのでチャレンジしてみましょう!

まとめ

秘書検定は認知度が高く、企業からも高評価の資格です。また、実践的なビジネスマナーが学べるため、テレアポや受電応対などの業務にも不安なく取り組むことができるでしょう。

検定に合格すれば、社会人として好印象を与えられるだけでなく、就職活動や転職活動が有利に進められることもあります。秘書検定の試験は年に3回だけなので、大学1年生~3年生のうちに受験しておくのがおすすめです。

この記事では、秘書検定の試験範囲や難易度、受験日程などをご紹介しました。ぜひ、これを機会にスキルアップをめざして受験してみましょう。

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Akala Note

Akala Note編集部


右も左もわからないままIT企業に入社。研修でテレアポ、テレマーケティングのおもしろさにはまり、インサイドセールス部門に配属を希望。法人営業、マーケティング部門も経験し、いまでは新人研修も担当する。BtoB営業・マーケティングのオールラウンダーをめざして奮闘中!

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