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二重敬語とは?なぜダメ?分かりにくい敬語の疑問をスッキリ解決!

ビジネスシーンで敬語を使用している際に、二重敬語だと指摘されたことはありませんか?

また、敬語を使用して相手に敬意を示しているのに、知らない内に不快な思いをさせた経験はありませんか? その原因は「二重敬語」です。

今回は二重敬語について詳しく解説します。この記事では、二重敬語を回避できるように、いくつかの間違えやすいパターンをご紹介しています。パターンを押さえておくだけでも、正しく敬語が使えるようになるため、ぜひ参考にしてみてください。

二重敬語とは?

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二重敬語とは、同じ種類の敬語を重ねた表現を指します。

例えば、尊敬語+られるを用いる人を多く見かけますが「お客様が昼食を召し上がられました」ではなく「お客様が昼食を召し上がりました」が正解です。

敬語は1回使用して敬意を表すだけで十分であり、重複して使用すると過剰で不自然な印象を与えてしまいます。相手に敬語が使えない人ビジネスマナーが足りない人と思われてしまうため、言葉遣いに注意しましょう。

【敬語の種類】

尊敬語相手に敬意を示す言葉例:いらっしゃる、おっしゃる、召し上がる、なさる、される など
謙譲語自分がへりくだることで相手を立てて敬意を示す言葉例:申し上げる、伺う、拝見する、いたす など
丁寧語丁寧な印象を与えるための言葉例:知っています、食べます、見ます など
美化語上品に表現するための言葉例:お茶、お箸 など

なぜ二重敬語はダメなの?

二重敬語がダメな理由は、敬語を重複して使用すると過剰で不自然な印象を与えてしまうためです。

また、相手に意味が伝わらなくなることもあります。例えば、尊敬語の「いらっしゃる+られる」を組み合わせて「お客様がいらっしゃられました」と伝えると不自然です。

このような不自然な話し方をしていると、敬語を使えない人、ビジネスマナーが足りない人という印象を与えてしまうでしょう。相手に敬意を示しているはずが、距離が縮まらなくなります。

また、自分がへりくだることで相手を立てて敬意を示す言葉である謙譲語の使い方を間違えると、相手を見下している印象を与えてしまいかねません。そのため、敬語は正しく使用できるようになりましょう。

二重敬語を避けるためのポイント

正しい敬語の使い方ができるようになるためには、学習することが大切です。ビジネスマナーの書籍やセミナーで敬語の使い方を学ぶことができます。敬語を学習したら、上司やお客様に敬語を使用してみましょう。

しかし、敬語が苦手な人、すぐにでも克服したい人もいるはずです。

そのような方は、二重敬語の例を見ることをおすすめします。いくつかの間違えやすいパターンを覚えるだけでも回避できます。次の章で二重敬語のNG例と正しい表現をご紹介しているため覚えてみてください。

二重敬語のNG例と正しい表現を比較!

二重敬語を回避するために、間違えやすいパターンを覚えておきましょう。

尊敬語では“動詞+られる”を使用すると二重敬語になります。「おっしゃる」や「いらっしゃる」などに、られるを付けるのはNGです。

おっしゃる以外にも、「いらっしゃる」「召し上がる」「ご覧になる」「お帰りになる」に「られる」を付けてしまいがちなため“動詞+られる”の二重敬語に注意しましょう。

尊敬語の“お(ご)+られる”は、適切に使われている場合と二重敬語となり不自然な場合があります。

一方で「御覧になられる」は許容される場合があります。このように許容される使い方もあります。

謙譲語の“させていただく”もビジネスシーンでよく使用しますが、正しく使用しないと二重敬語となり過剰表現になります。

させていただくは、相手の許可・了承が必要な行為に対して使用するものです。そのため、「挨拶」「確認」などの相手の許可・了承が必要のない場合には使えません。

「上司に確認のうえ、対応させていただきます。」「次回の打ち合わせ日時を調整させていただければと思います。」など相手の許可・了承が必要な行為に対してのみ使用しましょう。

ビジネスで役職名を使用する場合は、役職名だけで敬意を示せるため敬称と組み合わせる必要はありません。

取引先の社長を呼ぶ際は、〇〇社長と呼びましょう。また、社外の人に社長を紹介する場合は「当社の〇〇がご説明します。」と役職者に敬称を付けないのがマナーです。

文書・メールの宛名で各位を使用する場合は、などの敬称と組み合わせる必要はありません。なぜなら、各位とはすべての人をまとめて表現する敬称のためです。

「各位」は敬称にあたるため、「様」などの敬称を重ねて使うのは誤りです。一方で、1人の相手に文書・メールを出す際には「様」を使用します。

使っても問題のない!二重敬語のような連結敬語

二重敬語は過剰表現で使用してはいけませんが、連結敬語は使用しても問題ありません。連結敬語とは、2つの敬語を接続助詞(ば・と・から・が・に・を・て・して・で・たり・ながら・けれど など)でつなげた言葉をいいます。

  • お読みになっていらっしゃる
  • お聞きになってくださる
  • お越しになられる
  • お求めになられる

「お読みになる+助動詞+いらっしゃる」のような2つの敬語を接続助詞でつなげた言葉であれば使用できます。

まとめ

敬語を重複して使用すると過剰で不自然な印象を与えてしまい意味が伝わらなくなることもあります。また、正しい敬語を使えない人、ビジネスマナーが足りない人と印象を与えてしまうことでしょう。

この記事では、二重敬語のNG例と正しい表現をご紹介しました。そのため、正しい敬語を使用できているかどうかを確認してみてください。ぜひ、これを機会に、ビジネスマナーの書籍やセミナーなどで敬語(尊敬語、謙譲語、丁寧語、美化語)を学んでみてください。

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Akala Note編集部


右も左もわからないままIT企業に入社。研修でテレアポ、テレマーケティングのおもしろさにはまり、インサイドセールス部門に配属を希望。法人営業、マーケティング部門も経験し、いまでは新人研修も担当する。BtoB営業・マーケティングのオールラウンダーをめざして奮闘中!

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