- MECEって聞いたことはあるけど、意味は説明できない
- ロジカルシンキングを身につけたい
- MECEに考えられるフレームワークを知りたい
MECEはビジネスパーソンにおいて欠かせない考え方です。MECEはなぜ必要とされているか説明できる方は多くありません。
本記事では、MECEの必要性やアプローチ方法、MECEに考えるための7つのフレームワークについて解説します。
MECE(ミーシー)とは
MECEはミーシーと読み、「Mutually Exclusive Collectivery Echausive」の頭文字を意味しています。
M:Mutually(互いに) E:Exclusive(重複せず) C:Collectively(全体に) E:Exhaustive(漏れがない) |
適切に問題や課題に対してアプローチするためには、関連する要素を「漏れなく重複なく」「漏れなくダブりなく」分類する必要があります。
MECEはロジカルシンキングの基本で、理論立てて問題・課題の解決を図るため、ビジネスパーソンは知っておきたい考え方です。
ビジネスにおけるMECEの活用事例
ビジネスにおけるMECEの活用事例を考えてみましょう。例えばある飲料メーカーが、新商品を試飲した10代〜60代の1,000名に取ったアンケート結果を分類したケースで考えます。
MECEの考え方に沿って「漏れなく、ダブりなく」結果を分類できる例として年齢別に分ける方法があります。年齢を2つ持つ人はいないため、年齢別にアンケート結果を分けると「漏れなく、ダブりなく」分類が可能です。
一方で「大人・子供・男性・女性」別に分類するとどうなるでしょうか。
大人の中には男性女性どちらもいます。また男性かつ大人、男性かつ子供といったケースもありうるため、アンケート結果でダブりが出てしまいます。MECEの考え方に沿った分類方法とは言えません。
MECEに考えるためのアプローチ方法
MECEに考えるためのアプローチ方法には、下記の2つがあります。
- トップダウンアプローチ
- ボトムダウンアプローチ
どちらのアプローチ方法にもメリット・デメリットがあり、問題や課題によって使い分ける必要があります。
1.トップダウンアプローチ
トップダウンアプローチとは、課題や問題の大枠を分析して問題や課題の要素を分類する方法です。全体像を把握するときに有効な方法です。
トップダウンアプローチは全体像がわかっているときに使用するため、問題・課題解決のゴールを見据えた分類が行いやすいことがメリットと言えます。
一方で全体像がわかっていない問題・課題に対して使用すると、分類に漏れやダブりが生じる可能性が高まることがデメリットです
2.ボトムアップアプローチ
ボトムアップアプローチとは、全体を構成する要素から全体の大枠を導き出す手法です。全体像がわからない問題・課題に対して使用します。
ボトムアップアプローチは、解決した経験のない問題・課題に対しても手を動かせることがメリットです。一方で全体像がわからない内に分類を始めるため、要素の漏れやダブりが発生しやすいことがデメリットです。
MECEに考えるための切り口
MECEに考えるための切り口を下記4つ解説します。問題・課題に合わせて使い分けをしてください。
- 要素分解
- 因数分解
- プロセス分解
- 対象概念
1.要素分解
要素分解では、問題・課題の全体像から各要素を分類する方法です。その後は全体像と分類した要素の整合性が取れるように考えます。
フレームワークとしては後述する「3C分析」と「4C分析」が該当します。
2.因数分解
因数分解は掛け算式とも呼ばれ、分析対象の課題・問題を計算式で表して分解していく方法です。計算式の例は下記を参照してください。
- 顧客数×顧客単価×リピート率
- 月額料金×オプション料金
3.プロセス分解
プロセス分析は、課題・問題が発生する一連の流れを見つける際に有効な方法です。例えば「A→B→C→D」のプロセスで問題が生じているとしましょう。
プロセス分析で上記の「ABCD」すべてのプロセスを見つけられると漏れがありません。また一連の流れで、同じプロセスを行わなければ、ダブルこともありません。
4.対象概念
対象概念では、相反する概念を挙げて分析する方法です。以下の例が考えられます。
- 新規顧客⇔リピート顧客
- メリット⇔デメリット
MECEに考えるためのフレームワーク
MECEを考えるためのフレームワークを7つ解説します。
フレームワークを活用すると、枠にはめるだけで簡単にロジカルシンキングとしての思考が可能です。
3C分析
3C分析のCは、下記3つの頭文字から取っています。
- Customer(顧客分析)
- Competitor(競合分析)
- Company(自社分析)
自社の分析だけでなく、顧客や競合の分析も行うため要素の漏れやダブリがなくなります。また市場から見た自社の強みや弱みを理解する際にも有効な手法です。
▼任天堂の事例をもとに3C分析をわかりやすく解説しています
4P分析
4P分析は下記4つの観点から分析する手法です。
- Product(サービス・商品)
- Price(価格)
- Place(流通経路)
- Promotion(広告)
マーケティング戦略を決める際に有効で、商品開発〜販売手法や広告戦略を一貫して考えられる点がメリットです。
SWOT分析
SWOT分析では、自社を取り巻く内部環境と外部環境のプラス面とマイナス面に分けて分析する手法です。SWOT分析では、上記の4項目を分析します。
▼SWOT分析について詳しくはこちら
PPM分析
PPM分析は、「市場の成長率」と「市場の占有率」の2要素からサービス・商品を分類し、ヒト・モノ・カネの経営資源の投資配分を決めるための手法です。
PPM分析では、自社の事業を下記の4つに分類します。
- 花形
- 金のなる木
- 問題児
- 負け犬
▼有名企業をPPM分析してみると…
ロジックツリー
ロジックツリーでは、問題や課題の構成要素をツリー状に並べる分析手法です。分析した内容を一覧できるため、メンバー間との情報共有が簡単です。
さらに要素の細分化が容易で、問題の深掘りや問題・課題の根本原因を見つけやすいこともメリットと言えるでしょう。
バリューチェーン
バリューチェーンでは、原材料の調達〜顧客へ商品を届けるまでの間に生み出す価値を分析します。自社だけでなく競合に対してもバリューチェーン分析を行うと、自社の強みと弱みが可視化できます。
AIDMA
AIDMA(アイドマ)とは、顧客の購入プロセスを段階化したフレームワークです。
- A:Attention(注意)
- I:Interest(感心)
- D:Desire(欲求)
- M:Memory(記憶)
- A:Action(行動)
各プロセスごとに戦略を立てると、効率的なマーケティングが可能になります。
まとめ
本記事では、MECEの必要性やアプローチ方法、MECEに考えるための7つのフレームワークについて解説しました。
MECEは、ロジカルシンキングについて考えるための基礎となり、ビジネスパーソンが身につけるべき考え方です。ただしいきなりMECEに考えることは難しいです。
はじめは、記事で解説した7つのフレームワークをもとにMECEを実践してください。
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