「生成AI」って最近よく聞くけど、実際どんなことができるの？ 無料で試せるものってある？ そんな疑問をお持ちのあなたへ。
専門知識ゼロでも大丈夫！ 知識がなくても使いやすく、しかも無料で使える生成AIツールがたくさん登場しています。すぐに業務で使えるものも多いです。
この記事では、画像生成、文章作成、音楽制作など、目的別におすすめの生成AIツールをご紹介します。
生成AIとは？なぜ今、注目されている？
生成AI（ジェネレーティブAI）とは、膨大な学習データから新しいコンテンツや情報を生成する人工知能技術です。ChatGPT（チャットジーピーティー）の登場以来、その技術を応用した様々な生成AIツールが登場しています。
具体的には、テキストの自動生成、画像の生成、音楽の作成など、多岐にわたる分野で応用されています。
これまで人間にしかできなかったクリエイティブな作業をAIが代行してくれることで、私たちの生活や仕事が大きく変わろうとしています。業務効率化を見据え、生成AIツールを導入する企業が増えています。
| 【生成AIでできること例】 ・ブログ記事やメルマガの作成 ・広告文やキャッチコピーの作成 ・画像やイラストの作成・編集 ・音楽や動画の制作 ・プログラミングコードの作成 ・会話形式での情報収集 |
文章生成AI
文章生成AIとは、自然言語処理技術を用いて、自動的に文章を作り出すAIのことです。大量のテキストデータを学習し、文法や言葉のつながり方のルールを理解します。
ブログ記事の作成、メールの自動返信、小説や脚本の執筆など、幅広い分野で活用が期待されています。ただし、倫理的な問題や誤情報の拡散などの懸念も指摘されており、注意も必要です。
ChatGPT
ChatGPT（チャットジーピーティー）は、シンプルで使いやすい文章生成AIです。
自然言語処理技術を用いており、ユーザーが入力したプロンプトに基づいて高品質な文章を生成します。無料版でも最新のGPT-4oモデルを利用でき、最大2,048文字までの文章を生成可能です。
Gemini
Gemini（ジェミニ、ジェミナイ）は、Googleが開発した対話型AIツールで、元々は「Google Bard」として知られていました。日本語にも対応しており、リアルタイムの情報を利用して文章を生成することができます。
Geminiも無料版があり、特にGoogleアカウントを持っているユーザーには使いやすい設計になっています。多機能でありながら、シンプルなインターフェースが特徴です。
Catchy
Catchy（キャッチ―）は、特にキャッチコピーや短い文章を生成するのに特化したAIツールです。
無料プランでは10クレジット（約1記事分）を利用でき、簡単な指示を入力するだけで多様な文章を生成します。使いやすさと特化した機能により、マーケティングや広告の分野での利用が期待されます。
生成AIのハルシネーションとは？
ハルシネーション（Hallucination）とは、幻覚、でたらめという意味です。生成AIのハルシネーションとは、事実とは異なる内容を作り出してしまうことを指します。
生成AIは、インターネット上の膨大なデータから文章や画像などを作り出すことを得意としています。しかし、その過程で学習データにない情報や、誤った情報に基づいて、もっともらしく聞こえる嘘を作り出してしまうことがあります。
例えば、「織田信長が愛用したスマートフォンは？」という質問に対して、生成AIは「織田信長はiPhone15を愛用していました」といった、あり得ない答えを生成してしまう可能性があります。
これは、生成AIが情報の真偽を判断する能力が未熟なために起こる現象です。ハルシネーションが発生することを前提に、生成AIを活用するスキルも必要です。
画像・イラスト生成AI
画像・イラスト生成AIとは、文章でイメージを伝えることで、AIが画像やイラストを自動で生成してくれる技術のことです。
絵画、写真、アニメなど、様々なスタイルの画像を生成することができますが、 生成された画像の著作権や倫理的な問題について課題があります。
DALL-E 2 （ChatGPT）
OpenAIが開発したDALL-E 2（ダリツー）は、ChatGPTのプラットフォーム内で利用でき、テキストから画像を生成します。会話形式での操作が可能で、生成した画像のクオリティも高いです。
無料プランでは制限がありますが、基本的な利用には問題ありません。
Bing Image Creator
Microsoftが提供する画像生成AIで、ユーザーが入力したテキストに基づいてリアルな画像を生成します。使いやすいインターフェースが魅力です。
無料で利用でき、Microsoftアカウントを持っていると便利です。
https://www.bing.com/images/create
Canva
デザインツールとして有名なCanva（キャンバ）には、AIを利用した画像生成機能があります。ユーザーが指定したテキストに基づいて、さまざまなスタイルの画像を生成できます。
無料プランでも多くの機能が利用でき、商用利用も可能です。
SeaArt
SeaArt（シーアート）はシンプルなインターフェースで、ユーザーが入力したプロンプトに基づいて画像を生成します。特にアートスタイルの画像生成に強みがあります。
無料で利用でき、商用利用も許可されています。
Akuma
Akuma（アクマ）は、リアルタイムで画像を生成できる日本発の画像生成AIサービスです。
特に「AIキャンバス」という機能が注目されており、ユーザーが手書きのラフ画を描くと、それに基づいてAIが瞬時に美しいイラストを生成します。従来のテキスト入力型の画像生成とは異なり、より直感的で使いやすいと評判です。
資料作成・デザイン生成AI
資料作成・デザイン生成AIとは、ユーザーが必要とする書類やデザインを自動で生成する人工知能技術のことです。時間と労力の削減が可能になるため、積極的に導入されています。
テンプレートや過去のデザインデータを学習し、プレゼンテーションや報告書、広告ポスターなどを効率的に作成します。ユーザーはテキストやデザインの簡単な指示を与えるだけで、プロフェッショナルな仕上がりの資料を迅速に得ることができます。
イルシル
イルシルは、日本語での操作に特化しており、直感的なインターフェースを提供しています。自動生成機能や豊富なテンプレートにより、効率的に高品質な資料を作成できます。
Gamma
Gamma（ガンマ）は、さまざまなテンプレートを使用して自動的にスライドを作成するAIツールです。シンプルなインターフェースで、初心者でも簡単に使えると評判です。プレゼン資料の作成を迅速に行えるため、時間の節約にもつながります。
Napkin AI
Napkin（ナプキン） AIは、テキストを視覚的な図解やグラフに変換するAIツールで、特に日本語対応が強化されている点が特徴です。AIが自動的にフローチャートやグラフなどの図解を生成するため、特別なデザインスキルは不要です。
Visme
Visme（ビスメ）はインフォグラフィックやプレゼンテーションを作成するためのツールで、視覚的なコンテンツを簡単に作成できます。多様なテンプレートが用意されています。
動画生成AI
テキストや静止画、短い動画クリップを入力するだけで、AIが自動で編集・生成を行い、クオリティの高い動画を制作できます。
マーケティング動画やプレゼンテーション資料、SNS投稿など、用途に合わせた様々なツールが登場しています。動画生成AIの登場によって動画制作のハードルが下がり、企業活動の可能性を広げています。
KREA
KREA（クレア）は、Luma、Runwayなどの複数の動画生成AIKREA（クレア）は、Luma、Runwayなどの複数の動画生成AIを使うことのできる動画生成AIツールです。
テキストから短い動画が生成できる、シンプルなUIが特徴です。画像生成は無料プランでも使えますが、動画生成はベーシックプラン以上のみになります。
Runway
Runway（ランウェイ）は、クリエイティブプロジェクトに特化したAIツールで、ビデオ編集からエフェクト付与まで様々な機能を備えています。
テキスト・画像・動画など様々な入力から動画生成が可能です。無料版で生成したコンテンツには、Runwayのウォーターマークが付与されます。
Luma AI Dream Machine
Luma AI（ルマAI）のDream Machine（ドリームマシン）は高クオリティの動画が、日本語のプロンプトで簡単に生成できる動画生成AIです。
無料プランでも月に30本までの動画を作ることができます。
https://lumalabs.ai/dream-machine
NoLang
NoLang（ノーラング）は、ノーコードでインタラクティブな動画を生成できる生成AIです。
PDF資料をナレーション付きの動画に変換する機能が実装されるなど、マーケティングや教育コンテンツ作成に最適です。
音声生成AI
音声生成AIとは、テキストデータを音声に変換する技術を指します。自然な人間の声を模倣するために、機械学習アルゴリズムと音響モデルを使用します。
ナレーション、案内音声、バーチャルアシスタントなど、様々な用途で活用されています。近年の進化により、文脈に沿ったイントネーションや感情表現も可能になり、実用性が大幅に向上しています。
Voice Space
200種類以上の声色と感情表現が可能なAI音声で、動画、音声コンテンツ、ナレーションなどを制作できます。ボイスチェンジ機能も充実しており、イントネーションや速度調整も可能です。
無料プランでは、10種類の声色と5000文字までの読み上げが可能です。商用利用をする場合は、有料プランの加入が必要になります。
音読さん
ウェブサイトのテキストやWord、PDFファイルを読み上げてくれるサービスです。日本語に特化しており、自然で聞きやすい発音が特徴です。ブラウザ上で動作するため、ソフトのインストールは不要です。
CoeFont
CoeFont（コエフォント）はAI技術を用いて、人の声を再現する音声合成プラットフォームです。自分の声や好きな声で、テキスト読み上げや歌声合成などが可能です。
個人向けサービスの他、法人向けサービスも展開しています。商用利用の場合は、有料プランへの加入が必要です。
音楽生成AI
音楽生成AとIは、人工知能を使って自動で作曲や編曲を行う技術です。既存の楽曲データを学習し、メロディー、コード進行、リズムパターンなどを独自に組み合わせて、全く新しい音楽を生み出します。
作曲経験のない人でも、好みのジャンルやイメージ、楽器構成などを指定することで、オリジナル曲を作れます。近年では、AIが作曲した楽曲が商業利用されるなど、音楽制作の新たな可能性を広げています。
AIVA
AIVA（アイヴァ）はクラシック音楽に強く、感情パラメータを設定して作曲可能です。映画、ゲーム音楽制作に最適。
Soundraw
Soundraw（サウンドロー）はフレーズ、ジャンル、楽器などを細かく指定して作曲可能な音楽生成AIです。ロイヤリティフリーで商用利用も安心。無料トライアルもできます。
Soundful
Soundful（サウンドフル）は、AIが自動作曲するだけでなく、ユーザーが編集を加えてオリジナリティを出せる先進的なミュージックジェネレーターです。スピーディーな楽曲制作に便利。
情報収集・リサーチAI
従来の検索エンジンを超え、より深く、より人間らしい方法で情報を収集・分析し、新たな知見を創造するために設計されたAIツールです。
インターネット上の記事、論文、書籍などの膨大なテキストデータを分析し、要約、重要なポイントの抽出、関連情報の提示などを実行します。また、テキストデータだけでなく、画像、音声、動画などの多様なデータソースからも情報を収集し、分析結果に統合します。
膨大な情報を短時間で処理できるため、リサーチ業務を大幅に効率化できます。それだけでなく、人間では見落としがちな情報も収集できるため、より網羅的な情報収集が可能になります。
天秤
天秤（てんびん）は、シンプルで使いやすい生成AIです。
GPT-4o、Claude 3.5、Gemini1.5、Perplexityなどの最新のAIツールを選んで、同時に実行できるのが強みです。回答を比較、または統合することで、より良い結果を得ることができます。
GenSpark
GenSpark（ジェンスパーク）は、複数のAIエージェントが情報収集をして、質問に対して最適な回答を生成します。
AIがリアルタイムで情報を統合し、「Sparkpage（スパークページ）」として提供することで、より正確で関連性の高い情報を即座に得られるのが特徴です。
Felo
Felo（フェロ）は日本発の、日本語に特化した生成AI検索エンジンです。ユーザーの質問に対してAIがまるで会話をするように自然な言葉で答えてくれます。
Feloは膨大な日本語データを学習しており、質問への回答だけでなく、文章作成、アイデア出し、要約など、様々な用途に活用できます。例えば、「ブログ記事の構成を考えて」や「この内容を小学生向けに説明して」といった曖昧な指示にも対応可能です。
スマホ版では、パワポ資料の自動生成も可能です。
Perplexity
Perplexity（パープレキシティ）は、大規模言語モデルを活用した検索エンジンです。
従来の検索エンジンとは異なり、質問に対してAIが生成した要約と、引用元となるウェブサイトのリストを同時に表示します。また、チャット形式で質問を続けたり、動画などの関連情報を探求することもできます。
まとめ
今回ご紹介した生成AIツールは、ほんの一例です。どれも無料で使い始めることができるので、まずは気軽に試して、生成AIの力を実感してみてください。
生成AIを使いこなせるようになれば業務効率化はもちろん、新しいアイデアが生まれる可能性も高まります。ただし、生成AIツールごとに著作権や商用利用に関する規定を設けているので、業務で使用する場合には注意が必要です。
様々な生成AIツールが登場しているので、ぜひ自分に合ったものを見つけてみてください。
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