「ビジネスでSNS運用することになったけれど、どのような投稿が著作権侵害になり得るのだろうか…」「SNS炎上トラブルを避けるために、どのような予防策を講じればよいのだろうか…」とお悩みを抱えていませんか?
そのような方向けに「著作権」についてわかりやすく解説します。この記事ではSNS投稿による炎上を防ぐコツまでご紹介します。
そもそも著作権って何?初心者でもわかる解説
著作権とは、著作者に与えられる著作物を保護するための権利です。著作者は第三者に対して、著作物の複製、無断公開、販売を禁止することができます。
著作権は文化庁や特許庁などへ手続きする必要はなく、著作物を作成した際に発生するものです。
著作権により著作物は保護されているため、第三者が利用する場合は著作者の許可を得る必要があります。著作権を侵害した場合は10年以下の懲役または1,000万円以下の罰金が科せられるため、きちんと理解しておきましょう。
併せて知っておきたい「著作物」
著作権と併せて「著作物」について理解しておくことをおすすめします。
著作物とは、思想または感情を表現したものをいいます。つまり、小説や音楽、絵画、映画、写真などが該当します。一方で、ありふれた表現やデータは著作物に該当しません。
参考:e-GOV「著作権法」
SNS投稿における著作権の重要性
SNS投稿する上で著作権を意識することは大切です。
著作権を無視して他人の著作物を無断で使用すると、SNS炎上を起こす恐れがあります。SNS炎上を起こすと、著作者から損害賠償金が請求されるほか、企業の悪評が瞬く間に拡散され取り返しのつかない事態となります。
企業の信頼を失い、業務停止せざるを得ない状況になってしまうケースも多いです。このような事態を回避するためにも、著作権を遵守しましょう。
炎上の原因はコレ!SNSでよくある著作権トラブルの事例
SNS炎上を防ぐためにはトラブル事例を見ておくことが大切です。ここでは、SNSでよくある著作権トラブルの事例をご紹介します。
画像や写真の無断使用
最も多い著作権トラブルは、画像や写真の無断使用です。
SNSのプロフィール写真にキャラクター画像を無断で利用すると、著作権侵害でSNS炎上を引き起こすことがあります。キャラクターのグッズや看板などを撮影した写真も要注意です。
著作者から損害賠償請求されるだけでなく、著作権を守らない企業だと情報拡散されて悪評がつきます。画像や写真の無断使用を繰り返すと、SNSアカウントが停止されることがあるため注意してください。
間違った引用方法
著作物は正しく引用すればSNSへ転載することができます。そのため、著作物の引用ルールを覚えておきましょう。
引用部分が明示されていない、元のテキストを自分の言葉で表現し直しているなどの間違った引用方法をしてしまうと、SNS炎上を引き起こしてしまいます。
また、作者のSNSアカウントがあればタグ付けするのがマナーなど、SNS特有のルールも理解しておいたほうが良いでしょう。
AIによる画像生成
近年、AIによる画像生成が注目を集めていますが、まだ法規制が整備されていません。しかし、AIが生成した画像が元の画像と類似の場合、著作権侵害と判断されることもあります。
著作者から損害賠償請求されることもあれば、SNS上で画像や写真が削除されてしまうこともあるでしょう。そのため、AIで生成した画像の利用には慎重になりましょう。
パクリ
いわゆる「パクリ」「ネタパク」「パクツイ」は法的には問題がありません。著作権侵害までいかなくとも、企業としてのマナーやモラルは疑われてしまいます。
企業が知っておくべき!SNS投稿における著作権対策
SNS投稿で著作権侵害をすると、SNS炎上を引き起こしてしまいます。著作者から損害賠償金が請求されるほか、企業の悪評が瞬く間に拡散され取り返しのつかない事態となります。
そのため、著作権対策は必須です。ここでは、SNS投稿における著作権の対策方法をご紹介します。
フリー素材を活用する
SNS投稿で画像や写真を利用したい場合、フリー素材を活用しましょう。
フリー素材とは、著作者に許可を得ることなく、無断で利用できる画像や写真をいいます。フリー素材を使用すれば、著作権侵害となることもありません。
フリー素材には、ダウンロード料金を支払う必要があるロイヤリティフリー素材や、著作者が著作物の使用条件を定めているクリエイティブ・コモンズ、著作権保護期間が終了したパブリックドメインがあります。
また、ビジネス利用に制限を設けていないフリー素材もあります(商用可フリー素材)。これらのフリー素材を上手く活用しましょう。
著作者に許可を取る
著作権侵害を防ぎたい場合は、著作者に著作物の使用許可を取りましょう。
著作者に連絡を取る方法は、メールが一般的です。簡単な自己紹介と著作物の使用目的を説明して、使用許諾の申請を行います。
使用許諾の申請書には「使用目的」「期間」「配布範囲」「希望するライセンス条件」を記載しておき、著作者と交渉、合意形成を取ります。著作者が画像や写真の使用料を要求してくる場合は、指定された金額を支払いましょう。
引用ルールを覚える
著作権侵害トラブルを防ぐために、引用ルールを覚えておくことも大切です。
著作物の引用ルール
商用目的で著作物を引用する場合は、必ず引用ルールを押さえておきましょう。
- 引用部分が明示されている
- 引用元が明示されている
- 自分の著作部分と引用部分に主従関係がある
- 他人の著作物を引用する必然性がある
- 引用部分を改変しない
法律、法規制を学習する
著作権について不安がある場合は、著作権法など法律を学んでおきましょう。
しかし、国内には著作権法、国外にはアメリカ著作権法、EU著作権指令があるなど国や地域によって異なります。グローバル事業の場合は、国内、国外の法律を理解しておきましょう。
もし、著作権に関する法律の理解が難しい場合は専門家に相談することをおすすめします。
著作権トラブルが発生した場合の対処法
著作権トラブルが発生した場合の対処法は、著作者の意向や関係性で大きく変わりますが、次のような措置を講じます。
- 著作権侵害の申し立てを確認する
- 弁護士など専門家から法的アドバイスを受ける
- 著作者に適切な応答をする
- 著作者と和解交渉する
- 著作者と和解交渉できない場合は法的措置を取る
- 今後、著作権侵害が起きないように対策(※)をする
(※)著作権侵害の対策方法として、従業員の教育や使用素材の管理などがある
まとめ
SNS投稿する上で著作権を意識することは非常に大切です。著作権を知らず、他人の著作物を無断で使用すると炎上する恐れがあります。そのため、著作者に許可を取ったり、フリー素材を活用するなどの対策が必要です。
自分で撮影した写真でも、他人の顔が映っていたら肖像権の侵害になります。「顔」も個人情報になるので、企業のSNSアカウント運用時には特に注意しましょう。
この記事では、SNS投稿における著作権対策をはじめ、著作権トラブルが発生した場合の対処法までご紹介しました。ビジネスでSNS運用する際にぜひお役立てください。
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