マネジメント

注目のビジネスキャリア検定とは?取得メリット・合格率・効率的な勉強方法を解説

ビジネスキャリア検定は、業務上必要な知識やスキルが一定のレベルに達しているかを評価するための試験です。新人社員の教育の一環として、中堅社員のさらなるステップアップのために活用されています。 

しかし、具体的に「どのようなことが学べるのか?」と疑問に思う方もいるでしょう。

ビジネスキャリア検定は「人事・人材開発・労務管理」や「経理・管理」などの8分野に加えて、4段階の難易度で合計41試験があります。そのため、どの業種、職種にも対応していることが特徴です。 

本記事ではビジネスキャリア検定の魅力とおすすめの理由、難易度、勉強方法について紹介します。

※この記事は2023年6月8日に公開した内容を最新情報に編集しています。

ビジネスキャリア検定とは

ビジネスキャリア検定とは、業務で必要となる知識やスキルが身についているのかをチェックするための試験です。略してビジキャリとも呼ばれています。

ビジネスキャリア検定は「職業能力開発促進法」に基づいて設立された中央職業能力開発協会が主催する公的資格試験です。

ビジネスキャリア検定の試験分野

以下の8つの分野に対応しており、幅広い業務内容をカバーしています。 

人事・人材開発・労務管理
経理・財務管理
営業マーケティング
生産管理
企業法務・総務
ロジスティクス
経営情報システム
経営戦略

このようにビジネスキャリア検定は、人事関係やマーケティング関係を中心とした内容となっています。

ビジネスキャリア検定の等級

8つの分野に加えて4つの難易度があり、難易度を簡単な順で紹介すると以下のとおりです。

BASIC級
3級
2級
1級

試験は合計41あり、熟練度や業務内容に合わせて適宜チェックできるのが特徴です。もちろん、自分の職種に合った受験が可能です。

ビジネスキャリア検定の試験日程

ちなみに、試験は前期と後期の年2回実施しており、令和6年度(2024年度)の試験日程は以下のとおりです。

前期:2024年年10月6日(日)  ※申請期間:2024年4月22日(月)~7月12日(金)
後期:2025年2月16日(日)  ※申請期間:2024年10月7日(月)~12月6日(金)

ビジネスキャリア検定の魅力 

ビジネスキャリア検定の魅力は、簡単に説明するとスキルや知識が身につくことです。

最も簡単な難易度のBASIC級であれば、学生や新社会人など業務に不慣れな方を対象としています。つまり、新人からベテランまで専門知識を学べるのがビジネスキャリア検定です。

ここではさらに、資格習得のメリットと求められるスキルについて紹介します。

ビジネスキャリア検定の資格取得メリット

ビジネスキャリア検定の資格を取得すると、一定レベルの知識があることを証明できることが大きなメリットです。

資格取得のメリットをまとめると以下の3つになります。 

■ビジネスの基礎知識が身につく

新人向けから10年以上のベテラン向けまで、それぞれに合った試験の難易度が用意されているため、レベルに応じた基礎知識を身につけられます。

■モチベーションの向上

ビジネスキャリア検定の資格を取得することで、「次の難易度にチャレンジしたい」や「もっと業務について知りたい」というモチベーションの向上が期待できます。 

■自分に自信がつく

ビジネスキャリア検定の資格を取得すると、知識が身についていることを証明できるため、自信につながるはずです。

ビジネスキャリア検定が求めるスキルとは

ビジネスキャリア検定が求めるスキルは、分野や難易度によって異なります。例えば「人事・人材開発」の3級であれば、以下の項目についての基礎知識が必要です。

  • 人事企画の概要
  • 雇用管理の概要
  • 賃金・社会保険の概要
  • 人材開発の概要
  • 人事・人材開発をめぐる社会的動向 

2級ではさらに深い知識が求められ、1級では専門的知識に加えて、部長相当職として必要な能力が求められます。 

各分野・各難易度の試験の出題範囲は、下記の参考ページより確認してください。

▶中央職業能力開発協会「試験分野・試験区分

ビジネスキャリア検定をおすすめする理由

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ビジネスキャリア検定は、ビジネスパーソンにおすすめの試験です。なぜなら合格をめざして勉強をすることで「必要なスキルアップが期待できる」「キャリアアップに役立つ」ためです。

ここでは、ビジネスキャリア検定をおすすめする理由について詳しく紹介します。

ビジネスパーソンに必要なスキルアップができる

ビジネスキャリア検定は、レベルに応じた知識を身につけるのに役立ちます。なぜなら4つの難易度は、それぞれのレベルに必要な知識があるかをチェックできるためです。

具体的には学生や新人社員などの新人であればBASIC級実務経験3~5年のリーダーやマネージャー職相当の方であれば3級や2級実務経験10年以上の部長職相当の方は1級の受験がおすすめです。

つまり、レベルに応じた難易度の資格取得をめざすことで、ビジネスパーソンに必要なスキルアップができます。そのため、人材育成としてビジネスキャリア検定を活用するのもおすすめです。

知識の幅を広げてキャリアアップの可能性も

ビジネスパーソンにビジネスキャリア検定をおすすめする理由は、キャリアアップに役立つためです。例えば、学生がBASIC級や3級を取得することで、就職活動の際にアピールポイントとなるでしょう。 

また部長以上の役割を果たすためには、専門的な知識に加えて課題の分析能力や、マネジメント能力など様々なスキルが必要です。そのような上級者向けの知識や、スキルをチェックできるのもビジネスキャリア検定の魅力です。

つまり、レベルに応じた難易度の資格取得をめざすことで、知識の幅が広がりキャリアアップの可能性を高められます。

ビジネスキャリア検定の難易度と対策

ビジネスキャリア検定はビジネスパーソンにとって取得するメリットが多い一方で、一定の知識レベルに達していなければ資格を取得することはできません。

そこで、資格取得をめざす方に向けて、ビジネスキャリア検定の難易度と勉強方法について紹介します。

ビジネスキャリア検定の難易度と合格率

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ビジネスキャリア検定の難易度は4種類で、それぞれの難易度で対象者や合格率が異なります。ここでは、各難易度の受験対象者と合格率を紹介します。 

・BASIC級(合格率70%~90%)

ビジネスキャリア検定で最も易しい難易度です。受験対象者は、学生や内定者、新人社員など初心者です。BASIC級は仕事をするうえで、必要不可欠な基礎知識があるかを求められます。 

・3級(合格率35%~80%)

3級は実務経験が3年程度の方が受験対象者で、リーダーや係長をめざす方向けの難易度です。専門的な知識をもとに、担当者として定例的業務を確実に実施できるかが求められます。

また合格率は、試験分野により大きな開きがあります。「3級経理(原価計算)」で36%ほど、「3級総務」で60~70%といった具合です。

・2級(合格率25%~70%)

2級は実務経験が5年程度の中堅者が受験対象で、課長やマネージャーをめざす方向けの難易度です。専門的知識に加えて、プロジェクトの中心メンバーとして適切な判断や提案をできることが求められます。

難易度が高くなるため3級よりも合格率は低く、30%前後の試験も珍しくありません。

1級(合格率10%~55%)

ビジネスキャリア検定で最も難易度の高いのが1級です。実務経験10年以上の部長やディレクターなどをめざす方が対象です。専門知識を活用した課題解決の能力や、資源を統合・調整できるマネジメント能力などが求められるため難易度も跳ね上がります。また、1級は前期のみ試験が実施されているため、取得できるチャンスは年1回です。

※合格率は令和5年(2023年)の前期・後期を参考にしています。
※参考:中央職業能力開発協会「試験の実施結果等

ビジネスキャリア検定の対策方法と勉強方法

ビジネスキャリア検定の勉強方法は、標準テキストを用いた自学が一般的です。2023年の受験者で、標準テキストを用いて勉強した割合は以下のとおりです。

BASIC級90%
3級75%
2級75%
1級64%

引用:中央職業能力開発協会「試験の実施結果等

このことから、勉強方法はまず標準テキストで学習してから、さらに難易度に合わせて標準テキスト以外の書籍を活用しましょう。また試験内容の把握や実力をチェックするために、過去問をするのもおすすめです。 

標準テキストや過去問は、「中央職業能力開発協会」のサイトで購入・閲覧できます。

ビジネスキャリア検定の活用を検討しよう

ビジネスキャリア検定は、ビジネスパーソンにおすすめの資格です。なぜなら職業上必要な知識やスキルが身についているのか、業務・レベルごとに確認できるためです。 

新人社員の教育方法に悩んでいる方や自己研鑽に励みたい方は、ぜひビジネスキャリア検定の活用を検討してみてください。

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Akala Note編集部


右も左もわからないままIT企業に入社。研修でテレアポ、テレマーケティングのおもしろさにはまり、インサイドセールス部門に配属を希望。法人営業、マーケティング部門も経験し、いまでは新人研修も担当する。BtoB営業・マーケティングのオールラウンダーをめざして奮闘中!

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