営業戦略・営業ノウハウ

【初心者向け】サプライチェーンとバリューチェーンの違いをわかりやすく解説

サプライチェーンバリューチェーンは、商品やサービスが顧客に届くまでの流れを可視化するための考え方です。共通する部分もありますが、違いもあります。 

2つの言葉は似ているため、混同している方や今さら意味を聞けないという方もいるでしょう。 

そこで本記事では初心者向けに、サプライチェーンとバリューチェーンの意味や違いをわかりやすく解説します。 

サプライチェーンとは

サプライチェーンとは、原材料の仕入れから製品が消費者に届くまでの流れを可視化したものです。日本語では「供給連鎖」と呼びます。

具体的な構成要素は原材料の調達から生産、物流、販売、購買などがあります。原材料や製品などの「モノ」に焦点を当てるのが特徴です。 

サプライチェーンのイメージをわかりやすく図で示すと、以下のとおりです。

value-chain (1)

バリューチェーンとは 

バリューチェーンとは、事業活動や製品が顧客に届くまでに、付加価値が創造される流れを可視化したものです。事業活動の各プロセスの「価値」に焦点を当てるのが特徴です。

アメリカのマイケル・ポーター氏が提唱した概念で、日本語では「価値連鎖」と呼びます。

バリューチェーンのイメージをわかりやすく図で示すと、以下のとおりです。

value-chain (2)

マイケル・ポーター氏によると、バリューチェーンの構成要素には主活動支援活動があります。2つの構成要素について詳しく解説します。

主活動

主活動とは、商品が生産され消費者に届くまでの各プロセスにおける活動のことです。具体的には、以下の5つがあります。

これらの主活動は、事業活動のどの部分であるかを図で示すのに使われます。

支援活動

支援活動とは、主活動をサポートするための間接的な活動のことです。例えば、以下の4つがあります。 

これらの支援活動と一緒に主活動を図に示すことで、どの活動で事業や製品の価値を高めているのかを可視化できます。

サプライチェーンとバリューチェーンの違い 

サプライチェーンとバリューチェーンの違いは、焦点を当てるものが異なる点です。

具体的にサプライチェーンは「モノ」で、バリューチェーンは「価値」です。その違いにより、日本語でも供給連鎖と価値連鎖に区別されています。

ここでは、さらに深掘りして構成要素・利用目的・対象企業の違いを解説します。

構成要素の違い

サプライチェーンの構成要素は、原材料の仕入れから消費者に製品が届くまでの各工程です。一方、バリューチェーンは原材料の仕入れから消費者に商品が届くまでの主活動と支援活動です。つまり、構成要素における大きな違いは、支援活動を含むかどうかです。

利用目的の違い

サプライチェーンとバリューチェーンは、利用目的に違いがあります。

サプライチェーンの利用目的は、業務の効率化や最適化です。一方、バリューチェーンは自社のどの活動に価値があるかを判断するのに使われます。

つまり、サプライチェーンは工程の課題を発見するのに使われ、バリューチェーンは自社の強みを発見するのに使われます。

対象企業の違い

サプライチェーンとバリューチェーンは、対象企業に違いがあります。

サプライチェーンは自社だけではなく、原材料の仕入れ先や部品メーカーなど、数多くの企業が対象です。さらに、ニ次・三次下請けなどを入れることもあります。製品が顧客に届くまでに関係する企業が対象のため、全体像をつかむのに役立ちます。

一方、バリューチェーンの対象企業は自社のみです。自社の強みを発見するのが目的のため、外部企業を含みません。

このように、サプライチェーンとバリューチェーンは、対象企業に外部企業を含むかどうかに違いがあります。

サプライチェーンとバリューチェーンの関係性

サプライチェーンとバリューチェーンは意味が異なるものの、2つはそれぞれ影響を与え合う関係性です。 

例えば、原材料の仕入れの段階で問題があれば、製品の品質の低下や納期の遅延などの原因となります。このように、サプライチェーンの問題は、バリューチェーンにも悪影響を与える可能性があります。 

反対にバリューチェーンに問題があると、他社製品との差別化ができず、商品が売れ残ってしまい生産ラインの停止や減産といった対策が必要になるかもしれません。つまり、バリューチェーンに問題があると、今度はサプライチェーンを十分に生かせなくなります。

このようにサプライチェーンとバリューチェーンは、相互に関係しています。そのため、事業を成功させるには、どちらも重要な考え方です。

まとめ

ビジネス用語としてよく耳にするサプライチェーンとバリューチェーンは、事業の流れを把握するのに役立ちます。 

サプライチェーンは「モノ」に焦点を当てた供給連鎖のことで、バリューチェーンは「価値」に焦点を当てた価値連鎖のことです。つまり、2つの違いは焦点を当てるものが異なる点です。

そのほかに、構成要素や利用目的、対象企業にも違いがあります。このように違いがある一方で、それぞれは影響を与え合う関係性です。そのため、事業を成長させるためにはどちらの考え方も大切です。2つの違いを押さえておきましょう。

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Akala Note編集部


右も左もわからないままIT企業に入社。研修でテレアポ、テレマーケティングのおもしろさにはまり、インサイドセールス部門に配属を希望。法人営業、マーケティング部門も経験し、いまでは新人研修も担当する。BtoB営業・マーケティングのオールラウンダーをめざして奮闘中!

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