マネジメント

新入社員に必須のコミュニケーション研修とは?新人時代に身につけるべきホウレンソウのやり方

仕事を円滑に進めるために、コミュニケーションスキルは欠かせません。近年オンラインミーティングが主流となり、これまで以上にコミュニケーションスキルの重要性は高まっています。

  • 若手社員の考えていることが分からない
  • 取引先とスムーズにコミュニケーションが取れていない
  • 報連相(ホウレンソウ)がなくて困っている

このような状況を避けるためにも、コミュニケーション研修の導入がおすすめです。本記事ではコミュニケーション研修の目的や研修内容、おすすめのコミュニケーションゲームについて解説します。

コミュニケーション研修とは

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コミュニケーション研修とは、正しいコミュニケーションのルールの基礎を学ぶ研修です。新入社員に対して行われることが多いですが、上司の立場でコミュニケーションの形を学ぶこともあります。

現在はテレワークやオンライン会議が普及しており、オンラインでのコミュニケーションスキルが新たに求められています。 

コミュニケーション研修では、役職・立場・業種によって、内容を変えるのが一般的です。効果のある研修を行うためには、適切な研修を選ぶ必要があります。

コミュニケーション研修の目的

コミュニケーション研修の目的は、個人や組織のコミュニケーション能力を高め、円滑な人間関係を築き、業務の効率化や成果の向上につなげることです。

具体的な目的は、対象者や研修内容によって異なりますが、大きく以下の3つに分類できます。

1. 知識・スキルの習得

コミュニケーションの重要性、プロセス、種類、心理学など、コミュニケーションの基本知識を理解します。

また、具体的なコミュニケーションスキルも学びます。

さらに、メール、チャット、オンライン会議システムなどコミュニケーションツール効果的に使いこなすテーマを取り入れることもあります。

2. 意識改革

コミュニケーション研修では、まず自分自身のコミュニケーションの特徴や癖に気づく自己理解を深めます。その上で、相手の話に耳を傾け、相手の立場や置かれている状況、感情を理解しようと努める姿勢を育みます。

これは、コミュニケーションが単に情報を伝達するだけでなく、人間関係を築き、業務効率を高め、組織文化を形成する上で重要な役割を果たすという認識を共有するためです。

そして、相手との良好な関係性を築くために、自ら積極的にコミュニケーションを取ることの重要性を理解し、行動に移せるよう促します。

3. 行動変容

研修で得た知識やスキルは、机上の空論に終わらせてはいけません。研修後は、学んだことを実際の業務で実践し、コミュニケーションの質の向上をめざします。

具体的には、「報告・連絡・相談をスムーズに行い、風通しの良い職場環境を作ること」「同僚、上司、部下と良好な関係を築くこと」「顧客との信頼関係を築きニーズを的確に捉えること」「チームで協力し共通の目標を達成すること」などが挙げられます。

これらの行動変容を通して、最終的には、従業員同士のコミュニケーションが活発になり、創造性や生産性が高まる組織活性化を目指します。

離職率の改善にもつながる

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コミュニケーション研修により、離職率は改善できます。内閣府の調査によると、「人間関係がよくなかったため」は、「仕事が自分に合わなかったため」についで2番目の理由です。(引用:特集 就労等に関する若者の意識-内閣府 国立国会図書館インターネット資料収集保存事業サイトより )

上司や同僚とのコミュニケーションのミスやコミュニケーション不足によって、自分の居場所がないと感じる方が多く、最終的に離職を選択してしまいます。 

コミュニケーション研修により適切なコミュニケーションが行えるようになると、上司や同僚との関係悪化を防げ、離職率を下げることが可能です。

コミュニケーション研修のやり方

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先述したようにコミュニケーション研修の内容は、役職・立場・目的によって内容は異なります。 

下記3つのスキルを学ぶべき役職・立場・目的の視点で解説します。

基本的なマナー
指導力
リーダーとしてのコミュニケーションの取り方

基本的なマナー

基本的なマナーは、新入社員が学びます。主に学ぶ内容は以下の3つです。

  • ビジネスシーンでの人間関係構築の方法
  • 学生と社会人とのコミュニケーションの違い
  • 社内外でのコミュニケーションの違い

上記の内容はあらゆるコミュニケーションの基礎です。これらが身に付いていないと、後述するコミュニケーションスキルが身につかないだけでなく、仕事上で円滑な人間関係を築くことも難しいです。

そのため基本的なマナーは、社会人として始めに身につけておくべきスキルと言えます。

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指導力

指導力は、一般的なコミュニケーションスキルが備わっている中堅社員が学びます。中堅社員にもなると、新入社員をはじめとした若手を指導する機会が多くなります。

従来の指導法は、一方的に仕事のやり方や方法を伝えるのが一般的でした。しかし一方的な指導方法は、ミスコミュニケーションが生じやすいデメリットがあります。

これからの指導法は、一方的に押し付けるのではなく後輩の言葉にも耳を傾ける「傾聴力」が重要です。コミュニケーション研修では、自分の意見を伝えるだけでなく、相手の意見も汲み取れる聞く力も学びます。

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リーダーとしてのコミュニケーションの取り方

リーダーシップの取り方は、管理職が学びます。管理職になると、チームや部署をまとめ組織全体で成果を挙げることを求められます。 

組織として成果をあげるには、中堅社員以上に下記のスキルが重要です。

  • 褒める
  • 叱る
  • 指示を出す

上記を正しく行えないと、部下のモチベーションが下がるだけでなく、指示が的確に伝わりません。 

また円滑な組織運用を行うには、声のトーンや身振り手振りなどの非言語コミュニケーションも重要です。非言語コミュニケーションを意識すると、部下にとって上司が話しやすい相談のしやすい存在になります。

コミュニケーション不足が原因で起こるミス

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コミュニケーション不足が原因で起こるミスを3つ紹介します。

指示内容が正しく伝わらない

コミュニケーション不足だと、上司から部下に対する指示の内容が正しく伝わらず、ミスが発生しやすいです。

間違った認識のまま業務を進めると、ミスやトラブルにつながる可能性が高いです。

またコミュニケーション不足で部下との関係ができていないと、部下のミスを指導した際にも問題が生じやすいです。 

部下のためを思って行なった指導も、受け取り方によっては上記のようなパワーハラスメントと捉えられる恐れがあります。

▼パワハラと指導の違いについて解説

報連相がうまくいかない

コミュニケーション不足になると、報告・連絡・相談の回数が減り、情報共有が行われにくい社内環境になります。特にミスの報告が遅れると、損害が大きくなり、取り返しがつかなくなることもあるでしょう。 

また報連相ができていない会社は、隠し事や嘘が発覚しにくいです。隠し事や嘘が放置されている会社は、 コンプライアンス 違反につながる恐れがあります。

社員の仕事の幅が広がらない

コミュニケーション不足の職場は、社員が保守的になるため各社員の仕事の幅が広がりにくいです。 

上記のように考える社員が増えると、社員ごとのスキルアップが見込めません。

社員の仕事の幅を広げるには、コミュニケーションを積極的に行い、ミスが許される環境や意見を発信しやすい、心理的安全性が高い環境を整えることが重要です。

▼職場の心理的安全性の作り方について解説

コミュニケーション研修にぴったりのゲーム

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コミュニケーション研修が座学だけでなく、ゲームも取り入れて楽しみながら学べるようにしたいと考えている担当者の方も多いのではないでしょうか。

コミュニケーション研修にぴったりのゲームを3つ紹介します。 

伝言ゲーム

伝言ゲームとは、1人目が持っている情報を最後の人にまで正確に伝えられるかを競い合うゲームです。1チーム5〜10人程度で行います。 

業務の引継ぎや電話の取次を想定すると、より業務に近い状況を再現できます。

ジェスチャーゲーム

ジェスチャーゲームとは、表情・身振り・手振りの非言語コミュニケーションを用いて、相手にお題を伝えるゲームです。1チーム2〜8人で行うことが多いです。

言葉が使えず「どのように工夫すれば、相手に伝えられるのか」「相手が何を伝えようとしているのか」を考えられます。

質問ゲーム

質問ゲームとは、ペアを組んだ相手に質問して、集められた情報量を競うゲームです。1つの話題を深掘りするか、さまざまな話題を広く浅く展開するかは自由です。

質問者の質問力だけではなく、回答者側も「どうすれば詰問者が質問しやすくなるか」考える力が必要になります。

まとめ

コミュニケーション能力は、ビジネスを円滑に行う上で欠かせないスキルです。ただしコミュニケーションスキルは一人で学ぶことが難しいため、コミュニケーション研修を通じて社員全体で学ぶ必要があります。 

コミュニケーション研修は、役職や目的によって必要となる内容が異なります。新入社員であれば基礎的なマナー、中堅社員であれば指導力、管理職はリーダーシップを学ぶことが必要です。 

管理者や人事担当者は本記事を参考に、コミュニケーション研修の導入を検討してください。

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Akala Note編集部


右も左もわからないままIT企業に入社。研修でテレアポ、テレマーケティングのおもしろさにはまり、インサイドセールス部門に配属を希望。法人営業、マーケティング部門も経験し、いまでは新人研修も担当する。BtoB営業・マーケティングのオールラウンダーをめざして奮闘中!

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