日経平均株価は、日本を代表する企業の株価をもとに数値化した指標です。2024年2月22日に34年ぶりに高値を更新するなど、ニュースで話題になることも増えています。
営業にはあまり縁のない言葉に感じるかもしれません。しかし、日本経済の動きを表す指標の一つなので、知識を深めておくことで営業にも役立ちます。
本記事では営業担当者に向けて、日経平均株価の基礎知識や営業における活用方法をわかりやすく解説します。
日経平均株価とは
日経平均株価とは、東京証券取引所のプライム市場に上場している銘柄のうち、主要な225銘柄から算出される指数です。「日経平均」や「日経225(にっけいにーにーご)」と呼ばれることもあります。
日本経済新聞社が選んだ日本を代表する企業の株価から算出されるため、日本株式全体や日本経済の動向を示す指標のひとつとして活用されています。
ちなみに、プライム市場とは、東京証券取引所が2022年4月から導入した市場区分のうち、最上位の市場です。従来の東証1部に相当する位置づけです。
東証再編の経緯と新市場についての解説記事はこちらから
日経平均株価の算出方法
日経平均株価は、以下の2つの計算式を用いて5秒間隔で算出されています。ニュースでよく耳にする「日経平均は〇円でした」というのは、その日の日経平均株価の終値を指します。
・各構成銘柄の採用株価 = 株価 × 株価換算係数 ・日経平均株価 = 構成銘柄の採用株価合計 ÷ 除数 |
このように日経平均株価は、単純に対象銘柄を合計して平均を求めているわけではありません。その理由は、指数の連続性を担保するためです。
例えば、株価20,000円の銘柄と株価40,000円の銘柄を入れ替えるとします。単純に平均を計算すると、銘柄を入れ替えただけで指数が上昇してしまい、指標としての信頼性が保てなくなるでしょう。
そのような事態を避けるために、株価換算係数や除数を用いて調整をしています。
※株価換算係数は、採用株価の水準を調整する数です。原則は1となります。
※除数は、指数の連続性を担保するために調整される数です。2024年9月13日時点で30.58944682となっています。
225銘柄の選定基準
日経平均株価の対象銘柄は、プライム市場に上場している銘柄のなかから、日本経済新聞社が選定した225銘柄です。主な選定基準は、「市場流動性」と「業種間のバランス」です。
市場流動性は過去5年間の売買代金をもとに、活発に取引が行われているかどうかで判断します。業種間のバランスは、36の業種において過不足がないように銘柄の採用・除外を行うことです。
対象銘柄の見直しは4月と10月の年2回、定期的に実施されます。なお、1度の見直しで入れ替える銘柄は、3銘柄までと上限が決まっています。
値がさ株の影響を受けやすい
日経平均株価の特徴は、値がさ株(株価の高い銘柄)の影響を受けやすいことです。その理由は、各銘柄の株価をもとに指数が算出されるためです。
例えば、株価20,000円の銘柄と株価2,000円の銘柄が5%の値上がりをした場合、20,000円の銘柄は1,000円の上昇に対して、2,000円の銘柄は100円の上昇になります。
このように値がさ株の影響が大きいため、数銘柄の値がさ株の影響で指数が大きく変動することもあります。日経平均株価を営業に活用するために、この特徴は押さえておきましょう。
日経平均株価の重要性
日経平均株価は、日本経済の動向を把握するために重要な指標です。
例えば、日経平均株価が上昇して企業の評価額が上がると、設備投資や人材投資が活発になり、結果として社員の給料やボーナスが増えることもあります。反対に下がると、企業活動が縮小したり、消費が落ち込んだりする恐れがあります。
このように、日経平均株価は企業の経済状態を把握するためにも重要な指標です。
日経平均株価とTOPIXとの違い
TOPIX(トピックス)は東証株価指数とも呼ばれ、日経平均株価と同様に株式市場や日本経済の動きを示す指標として活用されています。
日経平均株価とTOPIXの大きな違いは、対象銘柄の範囲です。日経平均株価はプライム市場に上場している225銘柄に対して、TOPIXは原則としてプライム市場のすべての銘柄です。
また、算出方法にも違いがあります。日経平均株価は株価平均をもとに算出されるのに対して、TOPIXは時価総額をもとに算出されます。
●日経平均株価とTOPIXの違い一覧
日経平均株価 | TOPIX | |
---|---|---|
対象銘柄 | プライム市場の225銘柄 | 市場編成前の構成銘柄に加えて、プライム市場に新規上場する銘柄 |
銘柄数 | 225銘柄 | 2,135銘柄 (2024年7月31日時点) |
算出元 | 日本経済新聞社 | 東京証券取引所 |
表示単位 | 円・銭 | ポイント |
算出方法 | 株価平均型 | 浮動株時価総額加重型 |
※TOPIXの算出方法は、1968年1月4日の時価総額を100ポイントとして、現在の時価総額が何ポイントになるかを示す浮動株時価総額荷重型です。
営業に役立つ日経平均株価の活用方法
日経平均株価を理解し活用することで、商談の質を高めることが可能です。この章では、営業における日経平均株価の活用方法を紹介します。
顧客とのコミュニケーション
日経平均株価の動向を把握しておくと、顧客とのコミュニケーションで話題にできます。金融関係や投資などに興味を持っている担当者であれば、コミュニケーションの導入としても有効です。また、日経平均株価を用いて日本経済の動向を説明することで、提案の説得力を増すことも可能です。
営業戦略の立案
日経平均株価の動向は、営業戦略の立案にも活用できます。例えば、日経平均株価が上昇傾向のときは、営業先の業績も上向いている可能性が高いため、新規投資や拡大戦略の提案が有効です。反対に下降傾向のときは、コスト削減や効率化を重視した提案が効果的です。
営業に日経平均株価を活用してみよう
日経平均株価は、東京証券取引所のプライム市場の225銘柄から算出される株価平均型の指数です。日本株式市場や日本経済の動きを示す指標のひとつとして活用されています。TOPIXとは算出方法が異なるので、その点も確認しておきましょう。
営業においても、日経平均株価は指標として有益で、コミュニケーションや営業戦略の立案に活用できます。成約率を高めたい、商談をスムーズに進めたい営業担当者は、この機会に日経平均株価の動きをチェックしてみましょう。
【PR】新規開拓に使える営業リストが無料ダウンロードできる「Akalaリスト」
Akalaリストとは、絞り込み条件を選ぶだけで、ニーズにマッチした企業を抽出できる「営業リスト作成ツール」です。
絞り込み条件を選ぶだけで、最短30秒で営業リストが作成でき、さくっとダウンロード可能。CSVファイル形式なのでエクセルやGoogleスプレッドシートで開け、そのままSFAやCRMにアップロードすることもできます。
もちろん、営業リストの鮮度と精度にもこだわっています。
各企業のIR情報や官公庁の統計資料などの一般公開されている情報はもちろん、日本国内の500万を超える法人データを収集し、高い精度で連絡先のクレンジング・名寄せ処理を行っています。
テレアポ・FAXDM・郵送DM・フォーム営業がすぐにはじめられるAkalaリスト。ムダのない営業活動をサポートします。
いまなら毎月300件無料ダウンロードできる!
いまなら会員登録するだけで毎月300件の営業リストが無料ダウンロードできます!
有料プランへの切り替え手続きをしない限り、料金を請求することはございません。無料プランは電話番号もクレジットカードの登録も不要なのでご安心ください。
▼詳しくはこちらから