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Microsoft広告とは?特徴・メリット・始め方などわかりやすく解説

2022年5月31日にマイクロソフト社はMicrosoft広告をリリースしました。

広告を出稿する方の中には、Google広告やFacebook広告を運用している方が多く、Microsoft広告を始めるメリットがわからないと考える方もいるでしょう。

そこで本記事では、Microsoft広告の概要や使用するメリット、始め方について解説します。広告運用担当者はご一読ください。

Microsoft広告とは

Microsoft広告とは、Microsoft社が2022年5月31日より提供している広告サービスです。

広告がクリックされたときだけ料金が発生する検索連動型広告のため、クリックがなければ費用が発生しないという方式のWeb広告です。 

Microsoft広告の概要を理解するため、以下2つを解説します。

  • Microsoft広告の特徴
  • Microsoft広告の配信先

参考:Microsoft Advertising 日本での展開について

Microsoft広告の特徴

Microsoft_ad (3)

Microsoft広告の特徴は以下の3つです 

  • Microsoft Bingに広告を出せる
  • 豊富な広告オプション
  • Netflixと提携している

Microsoft Bingに広告を出せる

Microsoft広告はMicrosoft Bingに広告を出せます。Microsoft Bingとは、Microsoftが提供している検索エンジンです。 

下記のグラフによると、2022年12月時点の全プラットフォームにおける日本の検索エンジンシェアは、以下の通りです。 

日本の検索エンジンシェア

Google76.97%
Yahoo!14.52%
Bing7.6%
バイドゥ0.17%

出典:statconter GlobalStats

 検索エンジンのシェアは、76.93%とGoogleが圧倒的に多いです。しかし Microsoft Bing も徐々にですが、右肩上がりにシェアを伸ばしており7.6%のシェアを獲得しています。

またデスクトップだけに絞ると、Google・Yahoo!のシェアを奪い16.52%のシェアを獲得している状況です 

日本の検索エンジンシェア(デスクトップのみ)

Google72.32%
Yahoo10.17%
Bing16.43%
バイドゥ0.28%

出展:statconter GlobalStats

Microsoft Bingは、一部の利用者しかいないと思われがちですが、徐々にシェアを拡大しています。

これは、Microsoft社のInternet Explorer(IE)がサポート終了したことも影響しており、従来のIE+Yahoo!利用者が、Microsoft Edge+Bingに乗り換えているものと思われます。 

そのため詳しくは後述しますが、Microsoft BingはGoogleでは、リーチできないユーザーにリーチが可能です。より多くのユーザーにリーチしたい方は、Microsoft Bingに広告を出せるMicrosoft広告の利用を検討しましょう。

豊富な広告オプション

Microsoft広告には、14の広告オプションが用意されています。

オプション名概要
行動喚起 (CTA) 表示オプション行動喚起 (CTA) 表示オプションは、テキスト広告の、行動を促すボタンです。アクションタイプのプリセットリストから選択できます。これにより、顧客が広告を操作して注文したり、メッセージを送信するためのボタンが広告に追加されます。
アプリリンク表示オプションアプリリンク表示オプションを追加すると、PC、タブレット、スマートフォン上で、広告からアプリを宣伝できます。広告でアプリのインストールを宣伝すると、アプリのダウンロードや使用に加え、Web サイトへのアクセスも増加します。サイトリンク表示オプションとは異なり、アプリリンク表示オプションでは、顧客のデバイスとオペレーティング システムを自動的に検出し、顧客を適切なアプリ ストアに直接誘導します。
電話番号表示オプション電話番号表示オプションを使用すると、特定の場所に関連付けられていないが、広告が表示されるすべての場所に適している電話番号を指定できます。
コールアウト表示オプションコールアウト表示オプションでは、Web サイトの製品またはオファーを強調表示する特別なテキスト スニペットを提供します。この広告表示オプションはクリックできず、広告の説明に追加して表示できます。Web サイトに関する追加の詳細を提供すると、広告の潜在的な顧客との関連性を向上することができます。
フィルターリンク表示オプションフィルターリンク表示オプションを使用して、これらの各オファーへの一意のリンクを持つ製品や機能の複数のカテゴリを一覧表示します。フィルターリンク表示オプションは、他の広告表示オプションと簡単に組み合わせることができ、広告フォーマットをさらに拡大して、最終ページ URL に加えて、サイトのさまざまな部分に複数の入口を表示できます。
フライヤー表示オプションフライヤー表示オプションを使用して、ビジネスの製品、クーポン、販売イベントを紹介します。フライヤー表示オプションでは、選択した製品やプロモーションの画像 (フライヤー) を表示し、潜在的な顧客により多くの情報を提供してエンゲージメントを高めます。  
画像表示オプション画像表示オプションを使用して、広告に視覚的要素を追加します。広告に視覚的要素を提供すると、広告が目立つようになったり、クリックしたときにどのようなものが表示されるか顧客がわかりやすくなります。
住所表示オプション住所表示オプションを有効にすると、顧客に最も近い会社の住所を、現地の電話番号も含めて表示することができます。さらに、顧客がスマートフォンで広告を表示していれば、その番号をクリックして電話をかけることができます。
価格表示オプション価格表示オプションは、PC やモバイル デバイスの潜在的な顧客に対して、製品またはサービスを対応する価格で表示するクリック課金型の広告表示オプションです。
プロモーション表示オプションプロモーション表示オプションを使用して、休日やその他の特別な行事向けのお得情報を強調表示します。たとえば、プロモーション表示オプションを使用してサマー セールを強調表示したい場合は、オファーと有効期限と一緒にプロモーション コードを含めることができます。
レビュー表示オプション潜在的な顧客は、製品やサービスを検索する際、他の顧客の感想を知りたいと考えています。レビュー表示オプションを使用して、広告内の Web サイトに関する、評価が高い第三者ソースからの好意的なレビューを共有します。ソースからの引用を言い換えたり、使用することができます。
サイトリンク表示オプションサイトリンク表示オプションは、顧客を Web サイト上の特定のページに誘導する広告内の追加のリンクです。これにより、Web サイトの特定の製品、サービス、またはセクションを宣伝し、潜在的な顧客を、検索していた情報に的確に誘導することができます。これにより、クリック率とコンバージョンの両方を改善できます。
構造化スニペット表示オプション潜在的な顧客に、製品やサービスの特定の機能に関するより多くのコンテキストを提供します。
動画表示オプション動画表示オプションは、製品、サービス、ブランド メッセージを紹介するためのインタラクティブな方法です。

出展:広告表示オプションについて-Microsoft 

他社では設定できないオプションも用意されています。細かくオプションを設定したい方におすすめのサービスです。

Netflixと提携している

Microsoft 広告は2022年7月よりNetflixと提携しています。

Netflix は2020年4月より広告付きのサブスクリプションサービスをリリースしました。定期的に広告が挿入される代わりに、低価格でNetflixのサービスを楽しめることが特徴です。

広告付きのプランでは、必ず広告が流れるため多くのユーザーの目に触れやすいです。そのため、ビジネスパーソン以外の幅広いユーザーにリーチできます。

参考:Netflix、広告付き新サブスクリプションプランでMicrosoftと提携

Microsoft広告の配信先

Microsoft広告の配信先は、以下のマイクロソフトが提供しているサービスです。

  • Microsoft Edge
  • Microsoft Bing
  • Microsoft Outlook
  • MSN

Google広告・ Facebook広告では、Microsoftのサービスに広告を出せません。徐々にユーザー数を伸ばしているMicrosoftのサービスに広告を出せるだけで、Microsoft広告を運用する魅力があります。

Microsoft広告のメリット

Microsoft_ad (2)

Microsoft広告を利用するメリットは以下の3つです。

  • BtoB商材と相性がいい
  • 細かい予算管理ができる
  • 広告キャンペーンをインポートできる

検索エンジンのシェアは、Googleが大半を占めています。しかしこれからは、Microsoft Bingが伸びるとの予想があり、Googleとはまた違ったユーザーにアプローチすることができます。

広告運用が初めてでも導入しやすいため、Microsoft 広告を利用するメリットは多いでしょう。

BtoB商材と相性がいい

1つ目のメリットはBtoB商材と相性がいいことです。なぜなら、ビジネスで使われているサービスに広告を出せるからです。 

日本企業に流通しているPCの多くには、Windowsが搭載されています。そして多くの利用者は、標準設定されている以下のサービスをそのまま利用しているケースが多いです。

  • ブラウザ:Microsoft Edge
  • 検索エンジン:Microsoft Bing
  • メールツール:Microsoft Outlook

先述したようにMicrosoft広告は、上記のサービスに広告を出せるため、ビジネスパーソンの目に触れやすいです。そのため業務中に広告を見てくれる可能性が高く、BtoB商材と相性がいいといえます。

近年は事務所以外で仕事を行うテレワークやリモートワークが普及しています。自宅でもBtoB商材の広告を目にする機会が増えるため、広告の効果が高くなると言えるでしょう。

細かい予算管理ができる

2つ目のメリットは、細かい予算管理ができることです。予算は月単位から1日単位まで設定して支出調整ができます。 

特に広告を出し始めの頃は効果が分からないため、効果的な広告の出し方を検証したいと考える方が多いでしょう。Microsoft広告であれば、さまざまな単位で予算を管理できるため、最適な予算の使い方を見つけられます。

広告キャンペーンをインポートできる

3つ目のメリットは、他社の広告キャンペーンをインポートできることです。例えばGoogle広告を利用している方、Facebook広告を利用している方は、入稿内容をMicrosoft広告にそのまま利用できます。

再度入稿する手間が掛からないため、すぐにMicrosoft 広告の利用が可能です。

Microsoft広告の始め方

Microsoft広告は、以下の手順で始められます。(※本記事では、新規でキャンペーンを作成する方法の解説を行います) 

1.Microsoftアカウントの作成

はじめに Microsoftアカウントを作成します。Microsof アカウントがなければ、Microsoft広告は使用できないため、必ず作成しましょう。

2.Microsoft広告のアカウント作成

Microsoft広告の公式サイトへアクセスして、アカウントを作成します。

「今すぐ始める」をクリックしてください。公式サイトの案内に従い、Microsoft広告のアカウントを作成してください。

3.キャンペーンの目標と広告の種類を決める

他サービスの広告用アカウントを持っていない方は、「新しいキャンペーンを作成する」をクリックしてください。

キャンペーンの目標をひとつ選択します。

Webサイトの訪問、自分の事業所所在地にアクセスする、個人用Webサイトでのコンバージョン、会社への電話を選択すると「検索広告(リスティング広告)」「オーディエンス広告(ディスプレイ広告)」を選ぶ画面になります。

4.キャンペーンを設定する

ここからは画面の表示に従って設定を進めていきます。「キャンペーンの設定」にて下記を設定してください。

  • キャンペーン名
  • 1日あたりの予算
  • 地域
  • 対象者
  • 言語

動的検索広告(DSA)の有無もここで設定できます。動的検索広告とはWebサイトのコンテンツに基づいて自動で広告を生成する機能で、検索キーワードを設定するのが難しい場合に有効です。

参考:Microsoft広告「動的検索広告について」

5.広告グループを作成する

「広告広告グループ」では、広告を表示させたいキーワードを設定します。

「標準の広告グループ」か「動的広告グループ」が選択でき、「標準の広告グループ」では手動でキーワードを入力していきます。

「動的広告グループ」では検索広告のリンク先のWeb サイトのURLを入力することで、キーワードが自動的に生成されます。

7.広告と広告表示オプションを決める

いよいよ広告を作成していきます。テキストやクリエイティブなどのコンテンツを作成して、広告表示オプションを選んでいきましょう。

 いくつかパターンを作成してABテストをしながらブラッシュアップしていくと効果的です。

8.予算と入札単価を決める

自動でキャンペーンの予算がシミュレーションされるので確認します。入札単価は広告グループ単位で設定することができるので、無理のないように予算・入札戦略・入札単価を決めていきます。

ここまで設定できればMicrosoft広告の運用がスタートできます!

まとめ

本記事では、Microsoft広告の概要や使用するメリット、始め方について解説しました。

Microsoft広告は、Microsoft社のサービスに広告を出せるため、Google広告やFacebook広告とは違ったユーザーにリーチできる点が魅力です。 

さらにIEのサポート終了に伴って、Microsoft Bingの利用者は徐々に増えているため、今後さらに多くのユーザーにリーチできるようになるでしょう。 

BtoB商材を扱っている方、これまでとは違ったユーザーにリーチしたい方は、Microsoft 広告の運用を検討してみましょう!

覚えておきたい関連用語

リスティング広告 とは?

リスティング広告とは、日本語では「検索連動広告」と言い、検索エンジンの検索結果に連動して掲載される広告のことです。
例えば、Google広告やYahoo!広告が挙げられます。
ユーザーが広告をクリックすることによって、料金が発生します。
ユーザーが実際に検索した検索結果に連動して広告が表示されるので、購買意欲の高い顧客に直接アプローチすることができると言えるでしょう。
見込み顧客にアプローチできるので、売り上げに繋がりやすくなるというメリットがあります。
また、1000円から掲載できるというメリットもあります。
しかし、競合他社との競争が激しい世界ですので、掲載順位を争うために費用がかかってしまう可能性もあるのです。

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Akala Note編集部


右も左もわからないままIT企業に入社。研修でテレアポ、テレマーケティングのおもしろさにはまり、インサイドセールス部門に配属を希望。法人営業、マーケティング部門も経験し、いまでは新人研修も担当する。BtoB営業・マーケティングのオールラウンダーをめざして奮闘中!

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