最近、SNS界隈で「Bluesky(ブルースカイ)」という言葉を耳にすることが増えました。
「なんだか面白そうだけど、実際どんなサービスなの?」
「企業が活用するメリットはあるの?」
そんな疑問をお持ちのあなたへ。
この記事では、Blueskyの基本情報から登録方法、使い方まで、企業担当者目線も交えながらわかりやすく解説していきます。
Blueskyってどんなサービス?
https://bsky.social/about/blog/press-faq
Blueskyは2023年に開始した新しいSNSです。日本では、「ブルースカイ」「ブルスカ」「ブルスコ」などの愛称で呼ばれています。
2024年11月現在の利用者数は1,480万人を超えていると言われています。先日は、1週間で100万人のユーザーを獲得したことも話題になりました。
Twitterの共同創業者であるジャック・ドーシー氏が立ち上げたことでも話題となり、現在多くのユーザーを獲得しています。使い方はX(旧:Twitter)に似ているので、「Xからの移行先」としても注目されています。
注目のきっかけはX(旧:Twitter)の利用規約変更
X(旧:Twitter)は、イーロン・マスク氏による買収後、大きな変化を遂げています。その変化はサービス名だけでなく、利用規約にも及び、ユーザーの間で波紋を広げています。
Blueskyが注目されたのは、10月17日発表の利用規約変更がきっかけです。2024年11月15日より、X社がユーザーの投稿したコンテンツをAI学習に利用すると明記されたのです。
そのため、Xに投稿した自身のコンテンツがAIが学習してしまうのではないかという点が懸念されています。そのため、Xで作品を発表していたアーティストやクリエイターのほか、企業公式アカウントがXからBlueskyへ移行するケースも多く見られます。
2024年11月15日現在では、設定画面の「プライバシーと安全」>「データ共有とカスタマイズ」>「Grok」の項目で、「ポストに加えて、Grokでのやり取り、インプット、結果をトレーニングと調整に利用することを許可する」のチェックを外すとAI学習をブロックできるようです。
初めてのBluesky、特徴を知っておこう
Blueskyの最大の特徴は、「分散型」であること。
従来のSNSのように、ひとつの企業が運営する中央集権型ではなく、ユーザー自身がサーバー運営に参加できるという、画期的な仕組みを採用しています。
Blueskyには、従来のSNSにはない魅力的な特徴が満載です。
1.オープンソースで開発
ソースコードが公開されているため、透明性が高く、誰でも開発に参加できます。
2.自由にカスタマイズ可能
ユーザー自身でアプリや機能を開発し、独自の体験を作り出すことができます。
3.プライバシー重視
広告表示を目的としたデータ収集や、一方的なアカウント停止のリスクが少ないです。
4.シンプルなSNS機能
Blueskyは、まだ開発途中のサービスですが、基本的なSNS機能は実装済みです。
【投稿・交流関連】
投稿 (ポスト) | テキスト(最大300文字)、画像(最大4枚/正方形/1080×1080px)、リンクを投稿できます。 |
返信 | 他のユーザーの投稿に返信できます。 |
リポスト (RT) | 他のユーザーの投稿を自分のフィードに再投稿できます。 |
いいね | 他のユーザーの投稿に「いいね」できます。 |
フォロー/フォロー解除 | 他のユーザーをフォローできます。 |
フィード (タイムライン) | カスタマイズ可能で広告が表示されません。 |
検索 | ユーザーや投稿をキーワード検索できます。 |
ハッシュタグ | 投稿にハッシュタグが付けられます。 |
ブロック | 特定のユーザーからの接触を遮断できます。 |
ミュート | 特定のユーザーの投稿を自分のタイムラインに表示しないようにできます。 |
ダイレクトメッセージ (DM) | ユーザーと直接やり取りできるチャット機能が実装されています。 |
【アカウント関連】
プロフィール設定 | ユーザー名(最大64文字)、表示名、プロフィール画像(480×480px)、ヘッダー画像(モバイル 2340×900px、PC 1196×300px )、自己紹介文を設定できます。 |
カスタムフィード | 特定のユーザーを集めたリストを作成し、そのリスト専用のタイムラインを表示できます。 |
企業がBlueskyを使うメリットとは?
Blueskyは、企業にとっても新しいマーケティングや顧客とのコミュニケーションの場として活用できる可能性を秘めています。
新しい顧客層へのリーチ
新しいものに敏感なアーリーアダプター層へアプローチできます。
コミュニティ形成
共通の興味を持つユーザーと繋がり、深く濃い関係性を築けます。
ブランドイメージ向上
先進的なイメージを打ち出し、企業のブランド価値を高められます。
Blueskyの企業公式アカウント例
Blueskyの登録方法
Blueskyはブラウザ版、もしくはアプリから利用できます。
- Webブラウザ版Bluesky
- Bluesky Social (iOSアプリ、Androidアプリ)
Blueskyは招待制ではなくなったので、誰でもアカウントを作成することができます。指示に従って登録を進めていくだけでOKです。
Akala Note編集部のBlueskyアカウントもすぐに作ることができました。
Blueskyの招待制は廃止 2023年1月のサービス開始時には、Blueskyは招待制でした。招待コードを持っているユーザーからコードをもらって登録する必要がありましたが、2024年2月6日には廃止されています。そのため、ユーザーが爆発的に増えています。 |
Blueskyの基本的な使い方
Blueskyは、X(旧:Twitter)のように「投稿」「返信」「リポスト」「いいね」といった機能を使って他のユーザーとコミュニケーションを取ることができます。
1. プロフィール設定
まずはプロフィール画像や自己紹介文を設定しましょう。
【画像サイズ】
プロフィール画像(480×480px)
ヘッダー画像(モバイル 2340×900px、PC 1196×300px )
2. 投稿する
テキストや画像、動画などをフィードに投稿できます。積極的に情報発信を行い、ユーザーとのエンゲージメントを高めましょう。
【文字数】
最大300文字
【画像サイズ】
最大4枚
縦でも横でも表示可能
2枚以上投稿した場合は、自動で正方形(1080×1080px)にトリミング
【動画サイズ】
1ポストにつき1本
60秒までの動画
mp4、mpeg、webm、mov に対応
3.他のユーザーをフォローする
興味のあるユーザーをフォローして、タイムラインで情報収集しましょう。
4. いいねやリポストをする
共感した投稿に反応してみましょう。いいねや返信、リポストなどを活用し、ユーザーとのコミュニケーションを積極的に図りましょう。
5.オウンドメディアやLPへ誘導する
リンクを投稿するとOGP(タイトルや画像)が表示されます。
企業アカウント運用で注意すべきポイント
Blueskyは広告配信機能はまだ実装されていないため、企業アカウントによる積極活用はまだ見られません。
ただし、炎上リスクを考慮するなど、企業コンプライアンスを心がけた投稿は必須です。
また、Blueskyを運用するための便利な機能やサードパーティーアプリも登場しているので、企業のSNS担当者は必ず確認しておきましょう。
ハンドル名を自社ドメインに変更する
なりすまし防止のため、ハンドル名を自社ドメインに変更することをおすすめします。
1.設定画面を開く
Blueskyの設定画面から、「ハンドルを変更」>「自分のドメインを持っています」を選択し、DNSレコードを表示します。
2.ドメインのDNSレコードを追加する
契約しているドメインのDNSレコード設定画面から、画面に表示されたホスト、タイプ、値を追加します。(情報システム部などがドメインの管理者なら、相談してみましょう)
3.ドメインを登録する
DNSレコードの追加が終わったら、ドメイン(akala.ai など)を入力して「DNSレコードを確認」をクリックして完了です。
Blueskyの検索方法を知っておく
Blueskyの検索機能は少し特殊です。
AND検索をする場合は、スペースではなく「 + (半角スペース、半角プラス、半角スペース)」でキーワードを入力します。OR検索は「 | (半角スペース、半角縦棒、半角スペース)」です。
便利な検索方法は、公式ブログでも公開されているので参考にしてください。
アプリパスワードを作成する
サードパーティーアプリなどを使う際は、Blueskyのログインパスワードではなく、アプリパスワードを作成してログインします。
Blueskyの設定画面から、「高度な設定」>「アプリパスワード」で作成ができるので、操作方法を覚えておきましょう。
XとBlueskyに同時投稿する
XからBlueskyに移行作業中、併用して運用したいという場合に便利なサードパーティアプリがSkyshareです。
Skyshareに前述のアプリパスワードを作成してログインすると、BlueskyとXに同時投稿できるようになります。
XのシェアボタンをBlueskyシェアボタンにする
XのシェアボタンをBlueskyのシェアボタンにできる、ShareSwitchというブラウザ拡張機能も便利です。
情報収集するならdeck.blueが便利
Xの有料版で使用できるTweetDeck(現在はX Pro)のように、複数のカラムを並べて表示できるサードパーティーアプリdeck.blueも便利です。
検索キーワードごとにカラムをわけて表示できるので、情報収集をしたいときに便利です。こちらもアプリパスワードの作成が必要になります。
まとめ
今回は話題のSNS「Bluesky」について解説しました。
Blueskyは、まだ新しいサービスのため、今後大きく変化していく可能性もありますが、企業にとっても新たな可能性を秘めたサービスと言えるでしょう。
まずはアカウントを開設し、実際に使ってみながら、自社にとって最適な活用方法を見つけていきましょう。
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