マネジメント

BIツールでできること、機能をわかりやすく解説!代表的なBIツール3つを紹介

BIツールとは、データをグラフ化・ダッシュボード化することで、簡単にデータ分析できるシステムのことです。 

でも、それだけではわかりそうでわかりにくいかもしれません……。「Excelと何が違うの?」と思っている方もいるでしょう。 そこで本記事ではBIツールの機能やできること、活用例について紹介します。

BIツールとは?

BIツールとは企業の運営にかかわる様々なデータを視覚化・分析することで、経営判断や目標値設定ができるシステムのことです。 

BIはビジネス・インテリジェンスの略で、ビジネスの意思決定のために情報分析することを意味しています。 

例えば飲食店で売り上げにかかわる要素として、「天気」「気温」が知られています。

逆にいえば「売り上げ」「天気」「気温」などの情報から、将来の売り上げを予測することが可能になります。すると仕入れの数値が明確になり、食材の廃棄を減らすことで収益性が高まるでしょう。 

このような取り組みにおいて活用されるのがBIツールです。

BIツールでできることとは

BIツールの役割・目的について理解を深めるために、BIツールでできることを解説します。

レポーティング:グラフ・ダッシュボードによる可視化 

BIツールの1つ目の機能はレポーティングです。 

わかりやすく解説するとグラフや、グラフ・チャートなどを並べたダッシュボードでデータを可視化する機能です。それらのレポートをみることで、課題や問題が起きた場合の早期発見につながります。 

OLAP:データを多次元の視点から解析

OLAP(読み方:オーラップ)はオンライン分析処理(Online Analytical Processing)とも呼ばれ、データを多次元の視点から分析・解析する方法です。分析した結果はリアルタイムに返ってくるのが特徴です。 

例えば「売り上げ」「日時」「性別」「店舗」などの情報から市場分析をしたり、製造ラインの機器からの収集データをもとに業務分析ができたりします 

このように、問題点を絞り込み具体的な解決策の立案に役立ちます。

データマイニング:データの相関関係や規則性を分析 

データマイニングとはデータを統計分析することで、データ間の相関関係や規則性を見つけることです。 データ(情報)からそれぞれの関係性をマイニング(発掘)することを指します。

例えば小売店の「売り上げ」「日時」「性別」「店舗」などの情報から、「金曜日は女性が多く利用している」「夕方は男性の割合が多い」などの規則性を導き出すといった具合です。 

このような規則性を把握することで、問題への対処や次の施策の立案ができます。

プランニング:分析結果より将来の数値を予測

規則性をもとに将来の数値も予測し、計画を立案するのがプランニングです。

BIツールのプランニングはグラフやレポートによって提案され、事業の方向性や経営戦略、目標値の設定の判断に役立ちます。

BIツールを利用するメリット

BIツールを利用することで得られる4つのメリットを紹介します。

短時間でレポートを作成

1つ目のメリットは、グラフやレポートの作成にかかっていた時間を削減できることです。

なぜならBIツールであればデータをドラッグアンドドロップしたり、マウス操作したりすることで簡単にレポーティングができるためです。

BIツールによりレポート作成の時間を短縮させると、より多くの時間をデータ分析にあてられ、問題点の早期発見や早期解決につながります。 

専門的スキル不要で操作が簡単

BIツールを専門的なスキルが不要で、誰でも簡単に利用できるのがメリットです。

データ分析によく利用されるプログラミングに、「Python」や「R」があります。これらを理解している方であれば、AIによる高度なデータ解析ができるかもしれません。しかしこのようなスキルを持つ方ばかりではないでしょう。

少数の専門知識を持つ社員にデータ分析の多くを任せていては、データができ上がるまでに時間がかかることもあります。 

BIツールであれば、必要なときに誰でもすぐに使えるので、業務の効率化に役立ちます。

各種データへの接続が可能

BIツールのメリットは、多種多様なデータを利用できることです。

例えばExcelやWord、PDF、ほかにもCSVやSQLといったデータベースなどです。幅広いデータを分析できるのは、複数のシステムから得られるデータを一元化するのにも役立ちます。

経営判断の迅速化で課題の早期解決

BIツールで作成したレポートは、社員間ですぐに共有できるため、問題や課題の共有がしやすくなります。 

これまで上司や上層部までに、レポートが到達するのに時間がかかっていたのを短縮できるでしょう。素早く問題点を共有できることは、迅速な意思決定や課題の早期解決につながります。

BIツールの活用例

BIツールは様々なデータを分析することで業務改善に役立ちます。

しかしどのような使い方をすれば良いのか、ピンと来ない方もいるでしょう。そこでBIツールによる活用例を紹介します。

・売上データや財務表などからリアルタイムな経営分析
・将来の売り上げ・コストを予測し、データに基づいた予算管理
・営業活動の可視化による全体の把握
・購買意欲の高い顧客の特定といった顧客分析

このようにBIツールは蓄積されたデータにより、様々な分析が可能です。

代表的なBIツール3選

国内における代表的なBIツールは以下の3つです。

Tableau(タブロー) 

Tableau(タブロー)はSalesforce社が運営するBIツールで、以下の3つの特徴があります。

・直感的に分析できる操作性

ユーザーが使いやすいように設計されており、直感的に操作することでグラフやダッシュボードの作成といった分析が可能です。

・機械学習や統計分析を搭載

AIである機械学習や、統計分析を搭載しているため、誰でも高度な分析ができます。

・世界中のユーザー100万人以上が利用するコミュニティ

Tableauコミュニティは、世界中の100万人以上のユーザーが参加しています。メンバー間で問題を解決しあうなど、コミュニティも活発です。

 公式サイト:https://www.tableau.com/ja-jp

Power BI 

Power BIは、ExcelやWordで有名なMicrosoft社が提供しているBIツールです。

・無料版がある

Power BIは使用できる機能に制限があるものの、無料版があります。初めての方や、個人の方でも試せるのはうれしいポイントです。

・公式サイトに学習教材が豊富にある

Microsoft公式サイトでは、Power BIの使い方を動画教材で詳しく解説しています。初級者向けから上級者向けまで、幅広い教材が無料で閲覧できます。

・豊富な機能がある

Power BIは、組み込まれたAIを活用した分析や、数百ものデータ視覚化によりわかりやすいレポーティングが可能です。

公式サイト:https://powerbi.microsoft.com/ja-jp/

Looker Studio(旧Googleデータポータル)

Looker Studio(旧Googleデータポータル)はGoogle社が提供する、無料で使えるBIツールです。BIツールの導入が初めてなら、まずはLooker Studioを試してみるのがおすすめです。

・無料で使える

Looker StudioはGoogleアカウントさえあれば無料で使用することができます。テンプレートも豊富で、直感的な操作で必要なデータのみを抽出でき、さらに見やすいグラフに変換できるため、日々のレポートや分析に役立ちます。

Googleのマーケティングツールと連携可能

Google スプレッドシートなどのドキュメントをはじめ、GA4やGoogle サーチコンソール、Google広告などのマーケティングツールとの連携もスムーズです。クラウドツールのため、作成したレポートやグラフは複数人で共有することができます。

公式サイト:https://cloud.google.com/looker-studio?hl=ja

データ分析を効率化したいならBIツール

BtoB営業においてデータ分析を効率化したいならBIツールの導入がおすすめです。

BIツールでは、複雑なデータも簡単な操作で可視化してくれるので、問題点や課題を早期に発見・解決できるためです。BIツールを活用して効率化・収益アップをめざしましょう。

BI/ビジネスインテリジェンス とは?

BI(ビジネスインテリジェンス)とは、企業などでの意思決定に関係する組織内のデータを収集・蓄積し、分析・可視化する手法やその技術のことを言います。
また、その様なデータを扱うツールのことを BIツールと呼びます。
ビッグデータの利用可能性が高まっている現代において、企業が事業の意思決定をする為には、さまざまな関連データを整理して参照する必要性が高まってきました。
BIツールはそうした需要にフィットし、様々な企業に取り入れられています。
一般的なBIツールに備わっている機能には、ETL(データ加工)、DWH(データウェアハウス)、OLAP(オンライン分析処理)、データマイニング、ベンチマーキング、予測分析などがあります。

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Akala Note編集部


右も左もわからないままIT企業に入社。研修でテレアポ、テレマーケティングのおもしろさにはまり、インサイドセールス部門に配属を希望。法人営業、マーケティング部門も経験し、いまでは新人研修も担当する。BtoB営業・マーケティングのオールラウンダーをめざして奮闘中!

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